[頭が割れました]巨大蜘蛛との死闘|想像以上に大変だった木版画のデジタル化

昨日の夜、そろそろ寝ようかと思ってロフトに登ると、壁に10cmくらいの巨大蜘蛛が歩いていました。

思わず腹に響くような、文字に出来ないような奇声を発してしまったものの、直ぐにこの状況を打破しなくてはならないと気を引き締めました。

小さい蜘蛛ならそれほど気にはなりませんが、今回の蜘蛛は、放置するにはあまりにも大き過ぎました。

急いで階段下にある虫取り網を手にし、ベッド脇まで戻ってくると、巨大蜘蛛は最初に見た所からあまり変わらない場所を歩いていました。

身体が大きいからか、動作は非常に緩慢だと思いました。

虫取り網の輪っかを被せ、巨大蜘蛛の動きを封じるまでは簡単でしたが、問題は蜘蛛を網の中に落とすことでした。

十中八九大丈夫だとは思いますが、万が一毒のある蜘蛛だった場合のことを考えると、とても触る気にはなれませんでした。

片手で虫取り網を押さえつつ、もう片方の手で、洋服に埃が堆積しないように掛けていた大きめの布を手繰り寄せ、その布で壁に貼り付いている蜘蛛を虫取り網の中に落とすことにしました。

呆気なく作戦は成功し、後は虫取り網の末端まで落ちた蜘蛛が逃げ出さないように網の途中でねじり、巨大蜘蛛を完全に捕獲するだけです。

アドレナリンが噴出し、自分が興奮していることが分かりました。

一秒でも早くこの巨大蜘蛛を野外に逃し、安心して眠りたいと思いました。

 

ロフトを全力で駆け下りようとしたその時です。

小屋全体を大きく揺らすくらい、僕は鴨居に頭をしたたかに打ち付けていました。

 

小学生の時に跳び箱の上で一回転出来ないかと思って手を滑らせ、頭から床に落ちたとき、、もしくは、アクシデントで高学年のフルスイング(プラスチック製)を頭で受けてしまったときと同じくらいの火花を、長い年月を経て、また脳内で散らせていました。

直ぐにでもぶつけた場所を鏡で確認しに行きたかったのですが、しかし手には巨大蜘蛛が蠢いています。

稀に見るタフな状況でしたが、なんとかロフトを下り、巨大蜘蛛を小屋の外に逃がすことが出来ました。

 

頭の傷は、ちょっと腫れましたが、大事には至りませんでした。

しかし頭に怪我をすると、その部分が禿げたみたいになって毛が生えなくなってしまうことがあります。

その点だけが少し心配です…。



 

古道具の師匠から預かっている木版画約150枚は、インターネットで売却を予定しているのですが、目を凝らして見れば見るほど、その細密さにため息がこぼれます。

この『手放したくない!』という気持ちと折り合いをつける為に、版画のデジタル化をしようと思いました。

移住に際して身軽になるべく、スキャンスナップで書籍や漫画をデジタル化した時のことを思い出します。

 

 

スキャナーは入手出来ても、我が家には電気が来ていません。

車のエンジンをかけ、車内のインバーターを使おうかとも思いましたが、スキャンするにはエンジンの振動が気掛かりだし、時間も掛るので、排気ガスに耐えられなくなるだろうと思いました。

そこで、たまに行く図書館の学習室が使えないか調べてみたところ、スキャナーを持ち込むことが出来そうだと分かりました。

ちょうど今日は雨降りだったので、一日図書館の学習室を借りて、書類作成というか、木版画のデジタル化に精を出しました。

 

しかし初めて使うスキャナーだったので、先ずはメーカーのホームページからドライバーを探してこなくてはならなかったし、DPI(dots per inch)の設定を間違え、また最初からやり直したり、どうも色合いに納得が出来ず、一枚の版画に1時間以上掛かったりしてしまいました。

ある程度コツが掴めて来てからはスムーズだったのですが、閉館時間の少し前になって、試しに最大画質でスキャンをしてみたところ、ズームをすればするほど、その違いが一目瞭然となっていくことが分かったので、やはりまた最初から最大画質でスキャンすることに決めました。

結局のところ、今日一日は新しいスキャナーの性能を試しただけの一日となってしまいました。

少しずつでもスキャンを進め、この梅雨の期間に終わらせたいと思っています。

 

メーカーが配布しているEXEファイルに付属してきたソフトでは色味の指定が難しく、結局僕が持っている大昔のフォトショップを使って、一枚一枚実物の色に近付けていくという大仕事になってしまいました。

 

おまけ

最近我が家の猫たちの寝床として人気なのは、分厚い絹の座布団が敷かれたロッキングチェアです。

ミシェル

 

綱吉

 

この寝床を巡り、毎日水面下での攻防戦が繰り広げられていますが、人間が座りに来た時点でこの争いは一時休戦となります。

 

おしまい。



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