形あるものはいつか必ず壊れる|2つの顔を持つ寮長

[Diary:589]

少年時代のある期間だけ、僕は寮のようなところで生活をしていました。

ある日の夕食時のこと、僕はとても硬い肉に手こずり、誤って箸を折ってしまいます。

手を上げ、「すみません、箸を折ってしまいました…。」というと、寮長さんは、「形あるものはいつか必ず壊れる」と、とくに僕を咎めることはしませんでした。

てっきり怒られると思っていたので、正直拍子抜けでした。

 

それからしばらくしてからも、僕はまた同じ寮で生活をすることになるのですが、その期間中にもまた、同じ様な感じで箸を折ってしまいます。

故意に折ったのでなければ、寮長さんは怒らないと学んでいたので、この時はそれほど怯えることもなく、挙手し、「すみません、箸を折ってしまいました…。」と申告することが出来ました。

しかしどうでしょう、同じ寮長さんとは思えない剣幕で、僕はこっぴどく叱られてしまうのです。

まだ幼かった僕の頭では状況がよく飲み込めず、茫然自失となってしまったことを覚えています。

まるで魂が抜けてしまったかのようでした。

それからしばらくは、事あるごとにこの時のことを振り返るのですが、人というものは、その時の機嫌によってまるで別人のようになることもあるのだという結論に終着するのです。

 

今となっては大した思い出でもなくなり、どちらかといえば笑い話として使うくらいなのですが、しかし「形あるものはいつか必ず壊れる」というのは、なかなか良いフレーズだと思います。

自分の持ち物が壊れてしまうという不幸は、生きていればこれからも必ず起こることですが、「形あるものはいつか必ず壊れる」と諦めてさえいれば、過度な執着心に取り憑かれることもないのです。

 

パソコンのキーボードが反応しなくなったとしても、『はいはい、分かってたから…。』と僕は冷静に、現在の財布の中身に即した、ベターな対応を取ることが出来るのです。

具体的に書くと、Amazonで安いUSBキーボードを注文したのです。

見た目はあれですが、まだ何とかやれそうです。

 

キーストロークが深く、タイプ音も大きいのが玉に瑕ですが、、

 

立てて収納出来るというところが、この商品の売りだそうです…。

ちなみに、Bluetoothやワイヤレスキーボードは、電池を入れなくてはならないところが嫌で除外しました。

同じ理由から、今はマウスも有線を採用しています。

 

トラックボールマウスは、これで4つ目です。

見た目は変だし、使い心地も最悪だったので、最初は『何だこれ…』と思いましたが、慣れてしまうともうこれしか使えなくなってしまいます。

 

 

有線ではありませんが、ロジクールのトラックボールマウスも良かったです。




・最近のこと

雪が積もってしまい、作業場のタープがたわんでしまいました。

 

手近にあった材だけを使ったやっつけ仕事ですが、タープの下に3本の角材を這わせました。

 

今のところは良さそうです。

 

最近は下駄を作っています。

 

かんなの削りカスは畑へ。

 

失敗作や傷ものは、薪ストーブの焚付に使っています。

 

今年はまだ、(古道具の)買い取りの仕事が入っていないのですが、先日師匠から電話があり、また東京へ行くことになりました。

次の日記では、もう少し頑張っているところを書くことが出来そうです。

 

おしまい。



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