[10/17~22]怒涛の3日間|イベント出店して得られるものは?

[Diary:547]

古道具屋を志すようになってから、師匠のお手伝いなどで地域のイベントに出店する機会が増えました。

自宅近くのイベントだと顔見知りも訪れるので、ちょっと気まずくなります。

何故気まずくなるのかよく分かりませんが、少なくとも好き勝手に書いているブログの存在を宣伝していなくて良かったです。

 

[10/17~22]

 

一年に一度開催される、地元では1、2を争うくらい大きなイベントに、師匠のお手伝いとして働いてきました。

3日通して開催されるイベントですが、商品の搬入は前日に行うので、前々日から師匠のお宅で、レイアウトを考えたり、積み込みをしたりしていました。

 

決められた大きさのブースにおいて、如何にたくさんの商品を並べることが出来るかが一つの勝負となるので、入念な打ち合わせをしました。

 

前日にハイエースで一度、イベント初日にもう一度、2、3日目にも様子を見て商品を追加します。

あまりにも売れなかった場合は、荷物をハイエース一台に積み込むことが出来なくなるので、見極めが肝心です。

 

イベントが終わるまではとても忙しいので、こんな時くらいは楽をしようと外食をしました。

例のごとく「くら寿司」に行ったのですが、お寿司以外にもうどんや丼ものもあるので、試しに天丼を注文してみました。

天ぷらというよりも、この衣感はドーナツとかサーターアンダギーに近いような気がします…。

 

ではこれならどうだと、「カルボナーラ スパらッティ」なるものを注文してみました。

 

新しいことに挑戦するということは、必ずしも良い結果に繋がるとは限りません。

しかし僕は、湧き上がってくる好奇心を蔑ろにするくらいなら、(場合や程度にもよりますが、)挑戦して痛い目に遭った方がマシだと思っています。

 

 

師匠のハイエースが満載になってしまったので、乗せきれなかった陳列の為の棚とハシゴは、ジムニーのキャリアに積み、僕が搬入することになりました。

※「積み過ぎだぞ!」と警察や会場の人に怒られてしまうのではないかと、実は少し不安でした。

 

去年まではお客さんとして訪れていたイベントに、今年は出店者として参加出来たので、『人生って分からないなぁ…』としみじみとしました。

 

師匠のお店のラインナップは、僕が好きなジャンクものと海外のものが2~3割、後は和物の食器類、古裂、着物、壺や花器といった感じです。

特に古裂、着物に関しての知識が皆無だったので、新たに覚えることが出来たともいえますが、かなり苦労しました。

これは偶然だったのですが、僕が古裂を畳んで店頭に並べていると、師匠が市場で仕入れてきた際の、落札した金額が書かれた紙が、古裂に貼られたままになっていました。

当然お客さんに見せるわけにはいかないので取り外したのですが、さて「16000円」で仕入れた古裂は、一体いくらで売るのでしょうか。

 

古裂を求めてやってきたマダムたちの熾烈な値段交渉に負けてしまったのか、この古裂は、なんと「15000円」で売っていました…。

師匠が仕入れ値を忘れているのでなければ、この世界は思っていたよりもずっと奥が深いのかもしれません。

 

僕がちょっとだけ目をつけていたLEVITONのデスクライトがあったのですが、店頭に並べた直後に、業者の人が買っていってしまいました。

しかし残念と思うことも出来ないくらいの金額だったので、ダメージは少なかったです。

 

もう一つ、ちょっとおもしろいだるま?がありました。これは後ろに穴が空いていて、そこに炭を入れて温まるというものです。

 

昔の人は一体どこまで着続けるのかと思ってしまうくらい、継ぎ接ぎをしながら大事にしていたようです…。

僕にはとても売れる商品には見えなかったのですが、これが案外人気があり、驚きました。

 




 

普段は全く口を利かなかったご近所さんがお客さんとして訪れ、沢山買っていってくれたり、スピリチュアルなお婆ちゃんがやってきて、気功のようなことをやってディスカウントに成功したり、地元のお洒落なお店の人が立ち代わり訪れたり、手伝ったお駄賃代わりに、僕にはとても手が出ないアンティークのボストンバッグとトランクをもらったりと、この三日間は様々なことが起こりました。

また、ギャラリーを見せて欲しいと言ってきたお客さんや、買い取りの依頼をしていく人もいたりで、やはりインターネットだけで販売しているよりも、店舗を持ったり、出店するということは、その分チャンスも広がっていくのだと思いました。

 

最終日、案の定?師匠のハイエースだけでは荷物が乗り切らなかったので、僕のジムニーも最大限協力しました。

翌日後ろの扉をあけたら、売れて空になったダンボールが雪崩のように落ちて来ました…。

 

細かいものだけですが、せっせとダンボールを焼いています…。

大きなものは、スーパーなどに併設されている、ダンボールの回収ボックスに捨てさせてもらいました。

 

ジムニーが満載ということは、当然師匠のハイエースも満載で帰宅しています。

とても一人で下ろす気持ちになれないということで、最終日の翌日も、師匠の荷降ろしを手伝いに行ってきました。

 

本を読んだりインターネットで調べることも大事ですが、実際に現物を見ながら働くことが出来るので覚えも良いし、欲しいものがあったらお客さんよりも早くに買うことだって出来ます。

いつかは古伊万里が欲しいと思っていたので、この際なので師匠に頼んで売ってもらいました。

 

オウム?インコ?の柄の、人生初の古伊万里を手に入れました。

何枚も見比べて考えましたが、これが気に入りました。

江戸時代に作られたものが、現在でも欠けなく残っているということに驚かされます。

普段使いしていくつもりでしたが、我が家の小さなシンクでは割ってしまいそうなので、しばらくは棚の中に飾っておくことにしました。

 

頑張って働いた甲斐があったようで、なんと仕入れ値で譲っていただきました。

 

 

荷降ろしまで手伝いに行ったからなのか、僕がこの雪掻きに興味を示したところ、「沢山あるから一つあげるよ」と、好きなものを選ばせてくれました。

僕は常々ソリが欲しいと思っていたので、唯一金属製だったこの雪掻きをいただくことにしました。

地味に嬉しかったです。

 

僕や師匠の住んでいる地域は、水が美味しい地域とされていますが、なんと師匠の家では水を買って飲んでいるといいます。

「美味しいかどうかわからないけど、、」と、またまた師匠からいただいてしまいました。

 

帰宅してから調べてみたところ、なんと一本あたり350円もする水だと分かり、驚きました。

肝心の水の味ですが、「美味しい!」というよりは、「これぞ無味無臭!」という感じで、これはこれで新鮮でした。

せっかくなので、なくなるまでは我が家の猫たちとシェアすることにしました。

 

 

来年か再来年には、僕も自分で出店出来るように頑張ろうと思います。

 

おしまい。



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