[Diary:573]
これから古物で食べていこうと思っているのなら、たまには美術館などへ行って目を肥やしておく必要があります。
自然豊かな田舎に引っ越した代償として、美術館に行くのも一苦労となってしまいましたが、師匠に教わった美術館(民芸館)が隣県の長野にあるので、行ってみることにしました。
我が家は山梨県の端っこにあるので、長野県は車で直ぐの距離にありますが、しかし一口に長野県と言っても広いので、片道3時間もの長旅となりました。
※今日は「松本民芸館」の紹介です。
美しいものが美しい – 松本民芸館
松本民芸館とは?
松本民芸館は、昭和37年(1962年)民芸運動に心を寄せた丸山太郎によって創館されました。昭和58年(1983年)に、民芸館の土地と建物、そして蒐集品である約6800点の民芸品全てが、松本市に寄贈されました。
丸山太郎とは?
明治42年(1909年)松本市生まれ。「ちきりや」という老舗問屋の長男。
民芸運動の父、「柳宗悦」に師事し、民芸に従事する。
※「柳宗悦」をはじめ、「バーナード・リーチ」「棟方志功」とも親交が深い。
「松本民芸館」 〒390-0221 長野県松本市里山辺1313番地1 電話:0263-33-1569
門の前の駐車場スペースの他にも、第二駐車場が直ぐ側にあります。
インフォメーションに従って進んでいくと扉の先に受付カウンターがあるので、そこで入館料の300円を支払います。
民芸品を見るときは、格式張らず肩の力を抜き、楽しみながらというのが良さそうです。
まずは水瓶がずらりと並んでいます。
写真撮影は可能ですが、民芸品とはいえ美術品でありかつ歴史あるものなので、手は触れないようにしましょう。
民芸品には国境がありません。
李朝の箪笥やアフリカの櫛、台湾のヤミ族(タオ族)のものまで、幅広い展示を楽しむことが出来ます。
馬具にも面白いものがたくさんあります。
僕が行った日は、「台湾とアイヌの工芸」という企画展が催されていました。
アイヌに対して独自の風習を禁じ、日本語教育を含めた「同化政策」を行ってからおよそ150年が経過します。
アイヌの美しい工芸品は、今後ますます失われていくのだと思うと残念でなりません。
アイヌが出てくるマンガです。(おもしろいのでオススメです。)
民芸品は、生活風景を想像させます。そして不思議と、楽しい気持ちにしてくれるような気がします。
いつの間にか僕は、”おもしろい”民芸品探しに夢中になっていました。
賽銭箱にはお金が入っていたし、
ずらりと並んだ水瓶の中には、、
謎のビニール袋が入っていました。
中身は何でしょう…?気になります。
僕も遊んでばかりはいられないので、伊万里を見たり、
建物のつくりを見て学びました。
しかし気が付くとまた、面白い民芸品を探しているのです。
基本的には蒐集品には触れることが出来ませんが、畳敷きの部屋で胡座をかいてみたり、
歴史ある椅子(ウィンザーチェア)に腰を掛けたりすることが出来ます。
勉強のつもりでやってきましたが、今日はたった300円の入館料だけで随分と楽しんでしまいました。
好きなことで生きていくなんて夢物語だと思っていましたが、案外そんなこともないのかもしれません。
おしまい。
やっぱり好きなことをきわめて仕事になるのが一番理想的ですね。
世の中の人はやりたく無いことを満員電車に乗って通勤してるから、朝から憂鬱な顔してます。私は経済的には解放されてますが熱中するもんが最近ないです。
ブログの更新毎日有難うございます。
bライフ系のブログは一服の清涼剤で当方には大事なものです。
朝起きるのも、満員電車に乗っての通勤も、社内の人間関係も、今思えばサラリーマン時代は辛いことばかりでした。
お金は無くなってしまいましたが、とても昔のように働きたいとは思えません。
なにかに熱中する時間は、何事にも代えがたいですね。
楽しんでいただけたら何よりです。
こちらこそ有難うございます!