お屋敷で見つけた隠し収納の中には?

昨日のうちになんとかDMの封入作業を終わらせたので、宿泊施設のアルバイトへ向かう前に、先ずはご近所さん宅へ寄り、納品を済ませてしまいました。

ゴールデンウィーク真っ只中の宿泊施設とあって、忙しくなることは覚悟をしていたのですが、9割以上のお客さんが連泊だったので、チェックイン・チェックアウトの仕事が殆ど発生せず、拍子抜けでした。

アルバイトを終えた後は、古道具屋さんのお手伝いに向かいました。

昨日持ち出せなかった書籍をダンボール箱に詰め、車まで運びましたが、師匠の持ってきたダンボールではとても足りなかったので、残りはお屋敷にあったビニール紐で結き、持ち出しました。

今度こそ、このお屋敷に足を踏み入れるのは最後になるはずなので、心残りがないように、ひと部屋ずつ丹念に見て回りました。

この手のお屋敷の場合、床下や屋根裏など、隠し部屋や隠し収納があるのが普通だと師匠がいうので、僕らはふざけ半分、、いや、半分以上本気で、それら隠し○○を探すことにしました。

神棚の後ろを開けたり、絨毯を剥がしたり、外から屋敷を見て回ったりしたところ、2箇所、隠し収納を見つけることが出来ました。

一つはキッチンの備え付け棚の下部にありました。

棚の下部に扉がなかったことに違和感をおぼえ、キッチンの裏の部屋(応接間)に回ると、そこには茶箪笥が置かれていました。その茶箪笥をどかしてみたところ、壁の下部に隠し戸があり、その中には数十冊のノートと、木彫りの七福神(明治時代のもの)が入っていました。

ノートには、患者さんから受け取った金銭についてが書かれてあり、木彫りの七福神については、僕にはその価値が分かりませんでした。

師匠の顔色を伺ってみますと、なかなかの笑顔でした。

さすがに気になったので、「これは売れるんですか?」と聞きましたところ、「まあ、、売れるよ。」との返答でした。

いつもは隠し事をせずになんでも教えてくれる師匠なので、ますます価値のある木彫り人形だったのではないかと思ってしまいました。




僕の中でのハイライトは、もう一つの隠し収納にありました。

応接間の一角には、壺を並べたり、掛け軸を下げたりする為に作られたような棚があるのですが、その棚の上段の引き出しを開けると、その更に上には、小さな本棚程度の収納が隠されていたのです。

何か出てこないかと、殆ど手探りで探していると、ある小さな箱が出てきました。

「見つけた!」と思って師匠を呼び、師匠の目の前で箱を開けてみると、中身は空っぽでした…。

わざわざ隠し収納の中に空箱を隠すとは思えないので、先に見つけた人が中身を持っていったのかもしれませんね。

残念でした。

もう何もないだろうと諦めかけていると、空箱が置いてあった更にその下には小さなくぼみがあり、そこには印鑑ケースのような大きさの木筒が隠されていました。

木筒を振ってみると中からは「カタカタッ」という音がしたので、今度は空箱ではないようです。

中からは、”For External use only(内服禁止)”と書かれた錠剤が現れました。

師匠と顔を見合わせるも、これが何なのかは判然としませんでした。

「服毒自殺用かな?」

こんな予想をたてたところで決着をつけ、錠剤はそっと元にあった場所へ戻しました…。

 

価値があればそれに越したことはありませんが、それよりも隠し収納を探し当て、その中にあるものをあらためるという稀有な経験が出来たこと自体が楽しかったです。

 

おしまい。

 

おまけ

今日は写真を撮ることを忘れてしまうくらいバタバタしていました。

また、仕事が終わって小屋に戻った後は、いつもならもらってきた物の写真を撮るのですが、その頃には既に日が暮れていたので、今日は結局3枚しか写真を撮りませんでした。

いつもなら使わないような写真もありますが、なにせ3枚しか撮らなかったので、その3枚全てを発表しようと思います。

 

朝一で納品に行かなくてはならなかったので、今日の朝ごはんは手抜きです。

 

お屋敷の塀の上にまで伸びた木蓮です。

 

後でネット検索をしてみたいと思ったので撮った、例の錠剤の写真です。

 

この錠剤も、もしかしたらキワモノなのかもしれませんが、しかしこのお屋敷では既に、とてもブログでは書けないような物が2つも見つかっています。

1つは単純に恐ろしいもので、もう1つは、昔ならなんてことないものだったけど、現代では大問題になるような類のものです。

僕としては何でも書いてしまいたいのですが、良くしてくれる師匠に迷惑は掛けられないので、少なくとも独り立ちするまでは自重していこうと思っています。

 




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