インターネットの回線速度が早くなり、取り込める情報量が格段に増えました。
インターネット回線を求めて外出することもなくなりましたが、夜型生活は加速しました。
回線速度が遅かった頃は、気になったニュースがあってもクリックしてからのレスポンスの悪さに辟易し、内容が表示される前に閉じてしまうことが多々ありました。
全てが改善された今は、興味のあることを数珠つなぎのようにいくらでも掘り下げたり脱線していったりすることが出来るようになりました。
そんなある日、いつものようにお昼ころに起き出してご飯を食べ、商品の梱包作業をしてから郵便局へ発送に行きました。
その後スーパーで食材を買ってから帰宅すると、もう夕食の仕込み時間になっていました。
食べて寝てと、生きていくことは出来ていますが、このままではそれ以外のことが何も進みません。
まるで高速インターネット回線に溺れるかのような生活から抜け出そうと、昨晩は早々に歯を磨き、いつもよりも2時間ほど早く床に就こうと画策しました。
計画通りに事を進める為、パソコンの電源も落としてしまおうとしたところで、思わぬ伏兵が潜んでいました。
なぜその動画なのか、僕には全く心当たりが無いのですが、とにかく「ザ・ノンフィクション」の「不思議な東京共同生活」という番組が、激しく僕の興味を惹いたのです。
「ザ・ノンフィクション」は、およそ1時間の番組だったので、たとえクリックしたとしても最初の5分くらいで消すだろうなと思っていました。
まぁ、ここまで書けば分かる通り、僕は一心不乱に「ザ・ノンフィクション/不思議な東京共同生活」に見入っていたのです。
(下に続く)
ザ・ノンフィクション/不思議な東京共同生活
約1時間の番組では、3パターンの共同生活が紹介されます。
1つ目は、同じ大学生3人で共同生活をしていたけど、一人が抜けた為に、新たなる同居人を募るというパターンでしたが、新しく参加することになった同居人は殆ど家に帰ってくることのない人でした。しかし家賃は振り込まれるので、まあ、良いのかなといった感じです。
3人での共同生活のつもりが、いつも2人です。
2つ目は、理髪店の寮生活というパターンです。
この理髪店は、傍から見ても厳しい感じのところで、睡眠時間も短ければ手取りも少ないので、日々の食事にも苦労しているように見えました。
そんな大変な生活なのにも関わらず、寮に帰ってからも一人部屋はなく、非常に不仲な同居人と相部屋なのです。
二人は言葉を交わすこともないという最悪な状況が続いていました。
まるで軍隊のようだと思ってしまいました。とても僕には勤まらないと思います…。
3つ目は、自分が発起人となって同居人を募るというパターンです。
いくつものアルバイトを掛け持ちし、引越し費用を稼ぎつつも、たくさんの同居希望の人たちと面接を重ねるのですが、最終的には見ず知らずの異性と二人で暮らすことになるのか…!?というものです。
頑張っているようには見えますが、隙だらけというかなんというか…、といった感じです。
僕がこの番組に没入した要因として、まず第一に「生々しさ」がありました。
『顔出ししてるのにそこまで見せるの?』
と思ってしまうくらい、赤裸々なのです。
そして「なんでやねん」とエセ関西弁を連発してしまうくらい、決して良くないであろう未来を想像させる構成になっていて、見ている僕をハラハラ(イライラ?)させるのです。
画面越しだと、人の粗がよく見えてしまうものです。
人の失敗していくストーリーというものは、成功者の偉業と同じくらい、多くの人々を惹きつけるのかもしれません
YouTubeで動画を作る場合、基本的には自分で自分をプロデュースするのだから、撮る前に化粧をしたり、部屋の掃除をしたり、気に入るまで何度でも撮り直したりと何でも好きなように出来ると思うのですが、テレビ番組を作るとなると、たくさんの人間が関わり、膨大な時間が掛かる為、撮られる人々が蚊帳の外になる時間が多くなります。
そんな時間にこそ、個人の力では到達出来ない作品作りの妙があるのかもしれないと思いました。
「ザ・ノンフィクション/不思議な東京共同生活」を見終わった後の充実感?に浸っていると、今夜もまた、外が白んで来るのが分かりました。
※新しいインターネット回線にしてからは、毎日のパケット使用量を計算しています。今のところ「5G~8G/1日」くらいを推移していますが、これが多いのか少ないのか分かっていません。
おしまい。
5から8ギガの使用量は凄いと思います。私は2ギガが天井位です。回線が1Mなのでかなりのネット依存症です。
テレビの次はインターネット依存ですかね。
恐ろしいですね。