思春期にハマった須田剛一と飯野賢治|おまけ:スーパーダンガンロンパ2

[Diary:588]

森のテロルという人格は、晴耕雨読のようなシンプルな生活を送っているというイメージを大切にしたかったのですが、小屋暮らしももう6年目となったからか、俗っぽい刺激が欲しくなってきました。

去年の年末に買い取りで入ったオタクの部屋からは、大量のマンガ本やゲームが出てきました。

多くは書きませんでしたが、実はもうずっと、僕はマンガ、ゲーム漬けの日々を送っていました。

マンガの話はまた次の機会に書くとして、今日は僕が少年時代にハマった、昔のゲームのことを書きたいと思います。

 

須田剛一と思春期の少年

思春期だった僕は、ゲームやマンガは小学生の頃に卒業したと嘯いていました。

早く大人になって自活したいといつも背伸びをしていたこともあり、子供っぽい同級生たちと自分は違うと思いたくて必死でした。

流行には背を向け、どこかしら周囲の人間を見下しているようなところのある少年だったので、引っ越しの度に孤独は深まっていくことになります。

孤独な少年時代というのは暇なもので、数年ぶりにゲームでもしようかと思うようになるのですが、しかしかつての同級生たちを見下していた手前、底の浅そうなゲームはプレイしたくありませんでした。

そんなねじ曲がった僕にも、須田剛一が作ったゲームにはどこか芸術性を感じることが出来たので、ゲームをプレイしているというよりは、アブストラクトアートに触れたり、アンビエントミュージックを聴くような感覚で、作品に没頭しました。

須田剛一 – Wikipedia

僕がハマった須田剛一

「ムーンライトシンドローム」※PS

おすすめ度:3/5

ホラー好きで、心霊よりも人間の方が怖いという人向け

 

“都市開発の波に押され、近代化を進めていく一方で、昔ながらの姿を失っていく雛代町。

岸井ミカが通う雛代高校もまた、新たに就任した校長の手腕によって進学校と化し、老朽化の進んだ木造の旧校舎に代わって近代的な校舎が増築され、何もかもが変貌を遂げていた。

ミカは、急激な変化と呼応するかのように、町に不穏な気配が漂い始めたのを感じていた。身近な例が、ここ最近、彼女の周囲に付きまとうようになったストーカーの存在である。それまでに起きたような心霊現象とは異なる、町に住む人間そのものを蝕もうとする狂気の気配が、ミカに忍び寄りつつあった。Wikipedia

プロローグからエピローグまでを入れると、全10編からなるサイコホラーゲームです。

頭のおかしな人たちがたくさん出てきます。

 


シルバー事件」PS、PS4

おすすめ度:3/5

かなりのホラー好き、かつ、いぶし銀な警察物が好きな人向け

 

“市場経済主導型社会主義国家「カントウ」の中心部である新興都市「24区」の警察署、24署の凶悪犯罪課を舞台とする。
24区で伝説となっている事件「シルバー事件」の犯人、ウエハラカムイが収容中の病院から脱走した。カムイ捕獲に向け出動した公安特殊部隊の一員である主人公はその後凶悪犯罪課に配属され、その面々と共に奇妙で不条理な数々の事件と遭遇する。Wikipedia

ミステリーとかアドベンチャーゲームと紹介されていますが、これはかなりの胸糞悪いサイコホラーゲームだと思います。

僕がプレイしたのはPSですが、なんとPS4に移植?されていました。


「花と太陽と雨と」PS2、DS

おすすめ度:4/5

サブカル大爆発な人にオススメ

 

“探し屋(サーチャー)を生業とする男モンドスミオは南海の孤島ロスパス(LossPass)島のホテルの支配人エド・マカリスターから「テロリストが島に隠した爆弾を探してほしい」と依頼を受け、愛車「ギグス」(トヨタ・セリカ)と共に島にやってくる。しかし、そこで彼はエドから奇妙な島の名の由来を聞く。”LossPass”の由来とは”Lost Past”。つまり「過去を失った」島だというのだ。
初めはよくわからなかったスミオだが、次第にそれを証明するかのように島で騒動が起こり始める。何度も上空で爆破される飛行機。そして気を失ってしまうスミオ。そして必ず夢に出てくるピンクのワニを連れた少女。空港に向かう途中で次々にスミオに探し物の依頼をしていく奇妙な人物たち。一歩一歩爆弾に近づいていくスミオだが、その過程で島の秘密が次第に明らかになっていく。Wikipedia

須田剛一作品なので、やはり一風変わったゲームなのですが、これは前の2作のようなサイコホラー感は大分薄れ、謎解きがメインとなっています。

様々な作品に対するオマージュがふんだんに盛り込まれているので、それに気付けた分だけ楽しみは広がります。

『キャサリン!』

 

 


「killer7」PS2、GC

おすすめ度:3/5

ハイセンスかつ、アクションゲーム好きな貴方に

 

“超人的な能力を持つ殺し屋集団「killer7」を主人公として、怪物的テロリスト集団「笑う顔」との戦いを描くアクションアドベンチャーゲーム。主人公は多重人格で、各人格が異なる能力を持つ。ディレクター須田剛一の作家性が強く出た作品である。難解で謎めいたストーリーやスタイリッシュなキャラクター造形、トゥーンレンダリングを用いたクールな映像表現が特徴。Wikipedia

ハイセンスなムービーが流れ出す度に、まるで映画を観ているような感覚に陥りました。様々な個性を使い分け、ミッションを達成するのが楽しかったです。

 

これらの商品は【CEROレーティング「Z」】なので、18歳以下はクリック出来ません。


「BLOOD+ ONE NIGHT KISS」PS2

おすすめ度:3/5

ダークな世界観と爽快アクション、そしてBLOOD+が好きな人向け

 

“S玉県の式ニュータウンにて、翼手に似た化物による事件が頻発。この情報を得た「赤い盾」は、小夜を送り込み、化物の殲滅を図ろうとする。時を同じくして式ニュータウンにやってきた公安警察の青山は、異常事態発生の原因を突き止めるために街の捜査をはじめ、化物と遭遇する。式ニュータウンで発生した謎の事件をめぐり小夜と青山、二人の長い一夜が始まる。話が進むごとに黒幕が島村耕一であることが判明し、青山が交戦するが倒されてしまう。そして小夜は人を虫けらのように扱う島村に激怒して闘って小夜は島村に勝利した後に気を失う。小夜は夢から覚めてその夢を思い出として残しておく。2周目『PERFECT KISS』では夢ではなくすべて事実ということで、島村との戦いの後小夜は青山とキスを交わした。ラストシーンで青山は小夜との出会いに満足し、いろんなことを想い残しながら息絶える。Wikipedia

 

原作は観ていませんでしたが、これは『BLOOD+』というアニメのメディアミックス作品のひとつだそうです。

Killer7のアクション性を進化した、爽快なゲームでした。

爽快と書きましたが、世界観はやはりダークです。

 


・その他の作品

須田剛一作品はこれらの他にも、「NO MORE HEROES(wii)」や、「解放少女(スマホアプリ)」も、一応はプレイしましたが、この頃はもう大分大人になっていたからか、それほどゲームに没頭することは出来ませんでした。

 





僕がハマった飯野賢治

須田剛一の作品に芸術性があると紹介した以上、僕としては飯野賢治を紹介しないわけにはいきません。

残念なことにもう飯野賢治作品の新作をプレイすることは叶いませんが、彼が唯一無二のゲームクリエイターだったことは間違いありません。

 

「Dの食卓」PC、SS、PS、3DO、macなど

おすすめ度:3/5

ゲーム界のクラシックはおさえておきたいというゲーマーにオススメ

 

“1997年、ダウンタウンの病院で院長を務める「リクター・ハリス」が突然凶変し、患者や医療スタッフなどを次々と射殺して立てこもるという事件が発生する。プレイヤーは「ローラ・ハリス」となり、凶変した父親を説得するため単身病院に乗り込むのだが、そこで突然、異次元空間のような物に引きずり込まれ、謎の古城に迷い込んでしまう。Wikipedia

リアルタイムでプレイしたわけではありませんが、当初セガサターンで発売されたものがプレイステーションにも移植されていたので、僕もプレイすることが出来ました。

オタクっぽさのある先輩に教えてもらった作品です。

 

初代バイオハザードのような操作性のアドベンチャーゲームです。

このゲームは、2時間以内に出口を見つけ出さなくてはならないという制限があります。

ラストは少し悲しかったです。

 


「Dの食卓2」DC

おすすめ度:3/5

ゲームの臨場感の為ならプルプルパックだって買うという人向け

 

“2000年12月25日、カナダ上空を航行している飛行機の中で、ノートパソコンで文書を書いていた女性、ローラ・パートンが思わず居眠りをしてしまっていた。キーの押しっぱなしで画面に大量に表示される「d」の文字。周りの席にはぐっすりと眠りこける男性、物思いにふける黒人女性や熊のぬいぐるみを持った女の子、そして黒装束に身を包み、怪しげな呪文を唱えている老人…。

眼が覚めた拍子に母親の形見のコンパクトを落としてしまったローラだが、隣の席に座っていた白人男性がそれを拾い上げてくれる。男性がローラにコンパクトを渡そうとした瞬間、ハイジャックが発生。混乱に陥る機内の中、先ほどの男性が隠し持っていたピストルを取り出し、テロリストに応戦しようと試みる。

その時、コンパクトが突然光り始め、何かを察知した男性がローラをかばうように飛びつくと同時に、隕石が飛行機に命中、雪原の中へと墜落してしまう…。Wikipedia

このゲームも、発売後しばらく経ってからのプレイでした。その理由は、ハードがドリームキャストだったからです。少年時代の僕には、ゲーム機を買うのも一苦労でした。

前作と同じ名前を冠していますが、全く別のゲームだと思います。

アクション要素の強い、ゾンビ的怖さのあるアドベンチャーゲームだと思います。

このゲームの最大の売りは、映像の美しさにあったような気がします。

また、ドリームキャストのコントローラーにはオプションで、ぷるぷるパックというものがあります。

これを取り付けるとコントローラーが激しく振動するようになるので、臨場感を増すことが出来ます。

気に入った場面を写真に撮って保存するという機能もあり、ゲームは進化したなと驚きました。

 


「リアルサウンド 〜風のリグレット〜」SS、DC

おすすめ度:2/5

想像に勝る解像度はありえないという人や、変わったものが好きな人向け。

 

・ゲームの操作方法

“プレイヤーは各シーンの音声を聴取し、チャイム音が鳴った際に次の行動を選択する事でストーリーが展開していく。チャイム音の後に方向ボタンを押すことで次の行動となるセリフを聞くことができる。次の行動を決定する選択肢には、ストーリー展開に直接影響する選択肢の「シーン分岐選択肢」と、直接次のシーンに影響しない「パラメータ選択肢」の2種類が存在する。「パラメータ選択肢」では主人公の心情が数値化され、エンディング内容などに変化が出る仕組みとなっている。”

・ストーリー

“野々村博司は、小学生の頃、夏休みが終わったら転校するという隣の席の女の子と駆け落ちの約束をするのだが、待ち合わせの時計台に、その女の子は現れなかった。そして女の子はそのまま転校してしまっていた。

月日は経ち、あの時の初恋の女の子、桜井泉水と偶然再会し、付き合う事になる。大学生になった博司は彼女に起こされ、彼女の会社の人事部長を紹介してもらうはずだったのだが2人で面接に向かう途中、彼女は突然地下鉄を降りてどこかへ失踪してしまう…。”

どんなにゲームのグラフィックが進歩したとしても、頭の中で想像する映像には叶わないのかもしれません。

まるで読み聞かせを受けているような気分にさせるゲームですが、サウンドノベルのように、選択肢によって内容が変化していきます。

新しいものを作ろうという作者の心意気が伝わってくる作品だったので、こんなゲームこそ、もっと売れたらいいのになと思います。

 

この記事を書くきっかけになったゲーム

「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園 」DS

おすすめ度:3.5/5

 

“「超高校級」と称される卓越した才能を持つ現役高校生だけが入学を許される国家公認の私立校「希望ヶ峰学園」。主人公・日向創は、強い憧れだった希望ヶ峰学園に念願の入学を果たした。”

“引率役を名乗るウサミは唐突に修学旅行の開催を告げる。”

“突如として謎のぬいぐるみ・モノクマが襲来する。”

生徒たちを守ろうとしたウサミはモノクマに敗北し、大事な杖を破壊され、モノミに改造されてしまう。呆気にとられる生徒達に、モノクマは「島から脱出するためには他の生徒を殺さなければならない」という「コロシアイ修学旅行」の開催を宣言。”

“唐突な事態の連続に戸惑う日向達だったが、自らリーダーを名乗り出た超高校級の御曹司・十神白夜の提案によりオールナイトパーティを執り行うことになる。だが、それが悲劇の始まりであった。Wikipedia

昔のゲームの話が書きたいと思ったのは、このゲームをプレイしたことがきっかけでした。

ダンガンロンパ2は、「超高校級」の高校生16人が、生き残りを掛けて殺し合うというものですが、これは推理力が問われるゲームなので、アクションによる殺し合いなどはなく、殺人がおきる度に開かれる裁判にて、犯人を探し出すというものです。

このゲームの凄いところは、日常パートで同級生たちとの親睦を深めさせるというところです。

一緒に遊んだり会話をして打ち解けたと思った矢先に、その友達が突然何者かに殺されてしまったりするので、仲良くなった分だけ、ショックは深まるのです。

話を戻しますが、このゲームの第2章(海と罰。罪とココナッツ)にて、(ゲームの中で)とあるゲームをするという場面がありました。

そのゲームは、「トワイライトシンドローム」というもので、このゲームはかつて本当に実在したプレイステーション用のホラーゲームだったのです。

「トワイライトシンドローム」は、当時の僕が通っていたゲーム屋さんにはもう並んでいなかったので、僕がプレイしたのは「ムーンライトシンドローム」という続編からだったのですが、これらのゲームを作ったのが「須田剛一」という人だったのです。

まとめ

今さらドットの粗い不親切な昔のゲームをやれというのは酷ですが、例えば中古屋さんなどで数百円くらいで売られていたとすれば、ギリギリオススメ出来るかなという感じです。

ダンガンロンパなどの比較的新しいゲームをプレイすると、その親切設計に驚かされます。たとえゲームオーバーになったとしても、また最初からやり直すということにはならず、失敗したところの直前からやり直すことが出来るのです。また、時間さえあれば誰にでもクリア出来る作りになっているので、僕のようなライトゲーマーにはピッタリです。

 

今回はクリエイターを限定してのゲーム紹介でしたが、書いていくうちにまた色々と思い出してしまいました。

 

おしまい。



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