[Diary:518]
古道具の市場に行く際は、開始時間よりも早くに到着して出品物の下見をするのがセオリーとなっています。
しかし僕の師匠は時間にルーズなので、いつも開始時間のギリギリか、遅刻するのが常です。
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今日は県内の古道具市場に買い付けに行くことになったのですが、師匠は前日に遅刻宣言をしていたので、今回は現地集合ということになりました。
これはじっくりと下見が出来るチャンスだと思いましたが、田舎とはいえ、さすがに朝の通勤ラッシュはあるようで、残念なことに僕も開始時間のギリギリに到着してしまいました。
交差点になると渋滞するので、その度に(ひと区間しかありませんが、)高速道路を使おうかどうかと悩んでいました。
[会場入り]
市場の大きな駐車場が買い付けに来る人々の車で埋まっていて、自分の車を停めることが出来ませんでした。
(主催者の方に誘導され、)第2駐車場という少し離れた畑の中に車を停めに行かなくてはなりませんでした。
第2駐車場から走って会場に戻り、急いで今日の出品物に目を通していると、直ぐに開始時間が来てしまい、会場の雰囲気がピリッと引き締まりました。
そんなタイミングでようやく(ニヤケ顔の)師匠が登場しました。
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今日の競りはお昼頃に終わったので、会場で配られるお弁当を師匠とゆっくり食べていました。
すると市場では若手の部類に入る人たちが集まって来て、師匠と話し出しました。
僕も(なんとなくですが、)会話に参加したりしてみました。
優しそうな人も一曲ありそうな人もいますが、基本的にはみんな自分が一人親方として頑張っているので凄いです。
僕はこの業界で10年後も余裕で生き残っていたいので、修行期間は何かと苦労しますが、頑張ろうと思います。
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[今日仕入れたもの]
特に右のガラス瓶が欲しくて頑張ったのですが、、
蓋の部分に若干の欠けがありました。
もう少し早くに会場入りしていれば、もしかしたらこのダメージには気が付けたかもしれません…。
4箱が抱き合わせになっていますが、僕が下見をしたのは急須の入った1つの箱だけでした。
しかしおまけのように付いてくる物の中にも、思いがけず売れるものがあるかもしれません。
ここは勝負とお楽しみ箱と化したこの山を落札してみることにしました。
結果は如何に…。
うーん…、一見ガラクタ率が高めのような気がしますが、こんな物でも来月のイベントで100円コーナーを設置すれば、なんとか買ってくれる人が現れるかもしれません。
ダンボールの中に紙ゴミが入っているのかと思いましたが、「(破れた)テホン掛圖」が入っていました。
素晴らしい姿勢の少年ですね。
机も立派です。
「ノボルアサ日」はおかしいので、「アサ日ノボル」かとも思いましたが、
「丸イ目子ネコ」はおかしいので、やはり「子ネコ丸イ目」なのだと思います。
大昔のバックパックも出てきました。
オシャレとナシの狭間で激しく揺れ動いています…。
古木だということは分かりますが、これらの適正価格は皆目検討がつきません。
しかし以前の持ち主は、鉄のクサビで木の割れを押さえているので、それなりには大切にしていたのかもしれません。
これが唯一気になっていた古い急須です。
持ち手と急須にぐるりと巻かれている金属は、恐らく真鍮です。
見た感じも古そうなのですが、、
残念ながらこれには大ダメージがありました…。
般若を見て一瞬ギョッとしたので、これらのお面にはそれなりに人を惹き付ける力が宿っているのかもしれませんが、特に右上の天狗?は、ちょっと触っただけで髭がボロボロに砕け落ちてしまいました。
左の天狗も頭髪のボリュームがかなり控え目に見えるので、大分抜け落ちた後の可能性があります。
最後に箱の底に入っていた紙箱を開けてみたところ、綜合警備保障の「アルソックワイン」が出てきました。
今日の仕入れの失敗?をアルコールで忘れてしまえという啓示なのかと思ってしまいました。
[おまけ]
(ゴミ屋敷待ったなし…。)
昨日のカンガルーにアルソックワインを持たせてみました。
この可愛らしいカンガルーに感情移入し過ぎると、売る時が辛そうです。
実は他にも仕入れをしたのですが、この話を書き出すと長くなるので割愛します。
中身は未開封の浄水器兼ウォーターサーバーのようなものなのですが、少なくとも3箱は欠け商品だったので売ることが出来そうもありません…。
(売れない3箱は、浄水の機能を我が家の雨水タンクに活用できないかと考えています。)
おしまい。