偽物の春が起こした様々な変化

今日明日でこの春陽気も終わるようですが、これだけ暖かい日が続くと植物や動物たちも油断したり読みを誤ったりするようです。

勘違いした植物は先端から芽を出し、四十雀などの野鳥は、「ツツピーツツピー」と偽物の春を謳歌しているのです。

例えるならここ数日の暖かさは階段の踊場のようなもので、浮かれてもよい本当の春はまだずっと先にあります。

『数日後にはまた寒くなるというのに馬鹿だな…』

そう思いながら外作業をしていると、近くの別荘地に住むある男性が、2匹の犬に連れられるようにして我が家の敷地に入って来ました。





移住当初からの顔馴染みのおじさん(正確にはお爺さん?)だったのですが、初めて会った時から体重が半分くらいになってしまったように、随分とやつれて見えました。

今日は気候が良かったので我が家の方まで足を伸ばしたそうです。

「この犬たちは散歩をしないとトイレをしないから、僕が死んだらどうしようかと思っているよ…。」

終始おじさんからは覇気が感じられず、会話の内容もちょっと暗いように感じられました。

僕が移住してきた頃は、ちょっと口うるさい感じの人で、オープンのカッコいい三菱ジープを乗り回していたというのに、人はこうも急激に変化してしまうのだなと思いました。

 

打って変わり、今度は先程のおじさんよりも遥かに年配であろう近所のお婆ちゃんが訪ねて来ました。

森の不思議なご近所さん|自然嫌いのお婆ちゃん(プレハブ暮らし)|タイニーハウスピリオディカルズ

『あれ、珍しいな…。』

最近ではお婆ちゃんが僕に話しかけてくることは殆ど無くなっていました。

 

お婆ちゃんは我が家を見回し、「随分と見られるようになったじゃないの。この辺りの田舎っぽさが大分無くなったわ。」といいました。

そして、「ちょっと見せて欲しいのだけど」と言って、敷地の一番奥の方に設置してある200wのソーラーパネルを指差しました。

こんなお婆ちゃんでもソーラーパネルを知っていることに驚きつつ、僕はソーラーパネルの簡単な説明と用途、導入と運用のコストの話をすると、お婆ちゃんはとても喜んでくれました。

その後もお婆ちゃんと色々なことを話していると、今度はお隣さんが2匹の犬を連れて現れました。

元々お婆ちゃんとお隣さんは仲が良いので、まるで井戸端会議のようになっていました。

お隣さんはたくさんの動物を飼っているのですが、最近は3匹目の犬のメンタル具合が芳しくなかったようで、療養の為に一時東京に戻ってその犬の大好きなドッグカフェに入り浸っていたという話が面白かったです。

僕もカフェに行きたいです…。

 

今日の春の陽気は植物や野生動物だけではなく、しっかりと人間にも作用していたのだろうなと思いました。

しかし僕は生きていくために、恐らく周囲の人たちよりも何倍も働かなくてはならないので、途中で「お風呂の温度を見てきます」と言ってその場を離れました。

 

いつも仲良しの3匹

 

いつも単独行動のトラ

 

 

僕がまだブログを書いてない頃、今住んでいる小屋を増築しようと計画していました。

増築するための建材を買いに東京のジョイフル本田まで足を伸ばし、ガルバリの屋根材を20枚くらい買って来たのですが、増築計画が無くなったことでそれらの屋根材たちは、様々なところで家以外の何かを雨風雪などから守っていました。

そんなガルバリの屋根たちですが、現在建設中の風呂小屋の屋根に使いたいと思ったので、まずは大事な古材が積み重なっているところで使っているガルバリたちを連れ帰ることにしました。

古材を守っていたガルバリの屋根材たち

 

代わりに古材の上にはタープやビニールシートを被せました。また、雨が伝って下側の材を濡らしてしまわないように紐でタープの下部をピンと張ったりしました。

取り外した屋根材たちはそのままにしておけないくらい汚れていたので洗わなくてはならず、今日は風呂を待っている間にも結構な仕事がありました。

たわしでゴシゴシと洗いました

 

ついでに作業台のパレットも洗いました。

きれいになると気持ちが良いですね。

 

どうもお湯が沸いたら直ぐに風呂に入りたくなるようで、今日は中途半端のまま仕事の手を止めてしまいました。

続きは明日の自分に丸投げです。



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