骨董品から読み解く日本史|戦後の若奥様

昨日今日は、古道具三昧の日々でした。

 

[昨日]

この日は早起きをして、古道具市場まで行ってきました。

軽トラにのって古道具市場に向かう朝は、いつも渋滞しています。

 

ふと路面に描かれた道路標識の意味が分からず、動揺してしまいました。

道路標識というものは、免許を持っている者であればすべからく理解していなくてはならないものなので、勉強し直そうと思います。

(※F-ZEROであればスピードアップですね)

 

なんにしても当たり外れはあると思います。

この日の下見では、『今日はハズレかな…』と思っていたのですが、なんだかんだと買えるものがあったので安心しました。

 

[本日]

今日は毎月月初に開催される「ララ岡谷」の骨董市でした。

※来月は、6/30~7/3の開催です。

 

建物からも漂う昭和レトロ感ですが、館内を流れている音楽もかなりのものです。

前回は「飛んでイスタンブール」、今回は(恐らく)井上陽水の曲が流れていました。

 

出店者と来場者の平均年齢を出せば、軽く還暦を超えていると思います。

最近気がついたのですが、骨董市とはかなりのディープスポットなのだと思います。

 

骨董市の帰り道、うっかり曲がる角を間違えてしまいました。

 

全くの偶然だったのですが、唐突にお堀に囲まれたお城が出現したので驚きました。

 

これまではそれほど興味のなかったお城ですが、多少なりとも骨董の世界の勉強をしているうちに、いつの間にかお城も含めた古いものに惹かれるようになっていました。

お城に住んでいた人は、さぞ気持ちが良かったのだろうなと、そんなことを想像してしまいました。

 

「買ってきたもの」

 

一部ですが紹介します。

※今回は江戸期のものも数点仕入れました。

 

抹茶色の綺麗な財布の中には、借用書など、大事な書類が大事にしまわれていました。

 

「嘉永」と書いてあるので、江戸末期に書かれたものだと分かります。

嘉永といえば、ペリーが長崎に来航した年です。

史実とあわせて読み解いていくと、こんな紙ペラですが、貴重なもののような気がしてきます。

 

続いては、大黒&恵比寿様です。

ボロいし顔つきもイマイチかなと思いましたが、これも案外古いものなのです。

 

写真では分からないと思いますが、これは「文久」のものなので、やはり江戸末期のものであることが分かります。

「文久」といえば「生麦事件」が有名ですかね。

 

「文久」の神様が目当てだったのですが、それを得るためにはこれだけの神様もセットで買わなくてはなりませんでした。

悪くいえば抱き合わせ商法ですが、おまけでついてきたようなものが思いがけず売れたりすることもあるので、邪険にせずに上手に売っていきたいと思います。

 

僕はビンとかガラス製品も好きなので、良いものがあれば仕入れることが多いのですが、(しっかりと下見をしなかった自分が悪いのですが、)今回は目当てのガラス瓶にだけ、ヒビが入っていました。

ヒビの入ったものは、売っても二束三文にしかならないので、それだったら自分で使おうと思います。

 

これは「高坏」といって、仏前の供え物を乗せたり、上流階級の食器として使われたものです。

とくに仏具として使う場合は、2つセットで使うので、1つしかない場合は安く仕入れることが出来るチャンスなのかもしれません。

 

そんなわけで、今日は高坏をとても安く買うことが出来ました。

来年の正月には、これに鏡餅を乗せても良さそうだなと思っています。




おまけ

 

売ってお金にするのは難しそうな気がしますが、ちょっと昔の本が手に入りました。

 

昭和27年発行です。

戦争が終わってまだ7年ですが、女性はたくましいなと思いました。

 

直ぐに役立つ「若奥様大全集」

 

“新時代にふさわしい”食事のエチケット画報

 

「バナナは小さく切ってから」

 

続いては「少女倶楽部」です。

 

精神年齢の高そうな子どもたち。

戦争には負けましたが、何だかみんな楽しそうなのでなによりです。



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