平山郁夫シルクロード美術館で遊ぶ

あと数日で有効期限の切れる美術館の招待券をご近所さんからいただきました。

「平山郁夫シルクロード美術館」という、車があればそこそこ近くの美術館です。

予備知識はありませんでしたが、思いの外楽しむことが出来ました。

特に世界屈指といわれる「ガンダーラの仏像コレクション」は素晴らしかったです。

「平山郁夫シルクロード美術館正面」

 

平山 郁夫(ひらやま いくお、1930年6月15日 – 2009年12月2日[1])は日本画家、教育者。日本美術院理事長、一ツ橋綜合財団理事、第6代・第8代東京藝術大学学長を務めた。文化勲章受章者。称号は広島県名誉県民、広島市名誉市民、鎌倉市名誉市民。子に古代生物学者の平山廉(早稲田大学教授)。妻は平山美知子(公益財団法人 平山郁夫シルクロード美術館館長)。実弟は平山助成元海上自衛官 海将補(防衛大学校10期)、現平山郁夫美術館(広島県尾道市)館長。

Wikipedia – 平山郁夫

 

2-3世紀に作られた、ガンダーラの仏陀、菩薩はイケメンだった!?

最初に現れたのは、巨大な仏陀の頭部でした。

第三の目(白毫)辺りの凹みには、一体何が埋め込まれていたのでしょうか?気になりますね。

 

気になるといえば、仏陀の頭部の後ろは、案外すかすかでした。

 

今日は平日とあってかあまり来場者がなかったので、正面から後ろからと、気兼ねなく仏像を観察することが出来ました。

これはラッキーでした。

 

これはとても日本っぽい仏像ですね。

よく見ると所々に金箔が剥がれたような跡があったので、かつては金ピカの仏像だったのかもしれません。

 

 

うって変わって今度の仏像は、疲れたお爺ちゃんのような風体にみえます。

表情豊かな仏像は面白いですね。

※うろ覚えですが、この木造の仏像は、平安時代のものだったと思います。気を使えば、木材は長持ちすることが分かりますね。

 

ガンダーラ地方のこの仏陀は、3-4世紀に作られたようです。

ちょっとイケメンだと思います。

 

こちらは弥勒菩薩ですが、やはりガンダーラ地方で作られたものだそうです。

初見は、イエス・キリストのように見えました。イケメンですね。

 

はじめて仏像が作られたのは、ガンダーラ地方(パキスタン北部)だといわれています。

アレクサンドロス大王の東方遠征により、ガンダーラ地方には多くのギリシャ人が移住していたようなのですが、それもあってか、ガンダーラ地方の仏像は彫りが深くてイケメンなのかもしれませんね。

 

最後の仏像は、6-7世紀 クムトラ千仏洞(中国)の菩薩像です。

葦を芯にして、土や獣毛を使って作っているそうです。

土壁を彷彿とさせます。



世界で一枚しか発見されていない金貨

仏像や絵画以外にも、器や染織品、お椀、金貨なども見学することが出来ました。

 

面白いデザインの金貨だと思ったので、後でヤフオクで検索してみようかと思っていたのですが、どうやらこの金貨、まだ世界で一枚しか発見されていないそうです。

 

個人的にはこの置物が印象深かったです。

偽物だろうとは思うのですが、幼少期父親が事業拡大の為に訪れた中国から持ち帰ってきたものとそっくりだったのです。

帰国した父親は、「中国はメシが不味すぎる。小籠包くらいしか食べられるものがなかったぞ。」と言っていたのですが、大人になってから自分で中国に行ったところ、確かに驚くような味のものもありましたが、びっくりするくらい美味しいものだって、たくさんありました。

親の言うことを真に受け過ぎるのは危険ですね。

絵画

これまでは蒐集品でしたが、今度は平山郁夫自身の作品です。

おそらく実物大であろう、大きなラクダが待ち構えていました。

 

作品自体も大きなものが多いので、インパクトがあります。

 

平山郁夫が使った絵画の道具をみることが出来ました。

奥の棚に並べられた岩絵の具の数々に驚かされます。

 

ちょっと野暮ですが、なんとこの絵は「194,400円」です。

税込みなのは助かります。

 

サインは、「郁夫」とだけ書かれています。

当時はこれがモダンだったのかもしれませんね。

無料のコスプレで記念写真

平山郁夫シルクロード美術館は、1、2階があります。

2階には(営業していませんでしたが、)カフェがありました。

カフェからの眺め。

 

なんと自由に着ることの出来る、シルクロードの民族衣装が並んでいました。

ここで着替えて記念撮影をすれば、きっと良い思い出になると思います。

 

さっそく僕も気に入ったベストに袖を通そうとしたのですが、片腕しか通せませんでした。

無理やり着ようとして破ってしまっては大変だし、着れたとしても中国雑技団の人っぽくなるだけなので諦めました…。

※よくよく見てみるとこのベストには、「8歳児程度」と書かれていました。

 

その後は、写真に写っているガウンや帽子、靴まで履いて、思う存分コスプレを楽しみました。

オススメです。

おまけ

入り口であり出口でもある受付には、おみやげコーナーがあります。

僕はこのスタンプがほしかったです…。

 

有名な演歌歌手が花を贈っていました。

平山郁夫は大物のようですね。

 

入った時には気が付かなかったのですが、出入り口の脇には、ひょうきんな顔?の仏像が立っていました。

「平山郁夫シルクロード美術館」、最後まで楽しませてくれました。

 

おしまい。



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