先日、河川で伐採した木々の譲渡会があったので行ってきました。
貰ってきた丸太の用途は、薪ストーブの燃料です。
僕が住んでいる地区の譲渡会は、数年前から伐木までが丸太を貰う条件に入ってしまったので、大木を切る為のチェーンソーや、木を引っ張るワイヤー、滑車など、必要な道具を何一つ持っていない僕には手が出せなくなってしまいました。
今年のはじめに行った譲渡会もそうだったのですが、今回も少し遠くの町まで遠征し、切った木々を並べてくれている会場まで行くことにしました。
少し遠いので何回も往復して薪を集めることは出来ませんが、僕は生きている元気な木を切ることが苦手だし、また伐木作業で亡くなった人を知っているので、極力伐木はやりたくないと思っています。
無理をして木を倒すくらいなら、高火力な石油ストーブでも買ったほうがずっとマシだと思うので、僕はここらへんで線引をしておこうと思っています。
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会場へ到着
車で走ること1時間と少し…。
丸太の譲渡会場へ到着しました。
本日は譲渡会の初日ですが、この感じだと今日明日で全ての丸太が無くなってしまいそうです。
これは多くの譲渡会に共通しますが、基本的には譲渡会初日の早い時間に行くことが、丸太を貰う為の鉄則だと思っています。
これまでにも多くの譲渡会へ行ってきましたが、1ヶ月くらいの期間を設けているところでも、初日で無くなってしまうことがあるのです。
自然の多い田舎に引っ越して来ましたが、お金を払わずに薪を集めようと思ったら、そこそこ苦労するのだと知りました。
会場をぐるりと一周回り、置かれている木の種類や太さを見て回りますが、当然ですが、よさそうな木々の前には既に会場入りしている数台の車が停まっていました。
空いている中で最も良さそうなところにジムニーを着けました。
いつもと同じですが、持ち物はこの通りです。
・チェーンソー
・バール(太い木を動かしたり、万が一チェーンソーが抜けなくなった時に活躍する)
・混合油(1:50|2サイクルオイル:ガソリン)
・チェーンソーOIL
・チェーンソーのメンテナンス道具
ちなみに、今回もブルーシートを買ってから会場入りしました。
3.6✕2.7サイズで、#3000という厚みのものを買ったのですが、1000円でお釣りが来ました。
やはりシートは青色だと安いですね。
少し離れたところに、気になる太さの丸太を見つけました。
これだけの太さがあれば、薪割りの台として使い易いと思います。
頑張ってジムニーのところまで転がして運びました。
しかし荷台に乗せてみて分かったのですが、これを乗せることで本来の目的である薪の為の丸太があまり乗せられなくなってしまいます。
無念ですが、この丸太は諦めました…。
僕はある程度太さのあるニセアカシアの丸太を探して来ては、荷台に乗せられるサイズにカットし、のんびりと積み込み作業をしていました。
ふと見上げると、となりにはピックアップトラックが停まっていました。
ピックアップのオーナーは、デニム姿でキャップを目深にかぶっていたので、男性だとばかり思っていたのですが、荷台に丸太を乗せる度に発せられる、「あぁー!」とか「うぅー!」「はぁぁあああー」などの甲高い掛け声を聞くところによると、どうやら女性であることが分かりました。
一人丸太をピックアップに積み込む姿は勇ましく映りますが、彼女の甲高く良く通る掛け声は、この広い会場の末端までよく木霊していました。
ピックアップの女性が積み込みを終えて会場を出て行ったかと思った直後に、その空いたスペース目掛けて軽トラックがもの凄い勢いで突っ込んで来ました。
『なんだなんだ!?』と思っていると、運転席から飛び出して来た男性は、まるでセール品を取り合う人のように慌てた様子で、次々に丸太を軽トラの荷台に積んでいくのでした。
この男性は、自分の停めた車の真後ろに山積みされた丸太だけではなく、両隣の薪の山にも躊躇なく入って行っては丸太を運んできます。
ちなみにこの軽トラの隣は僕です。
僕はジムニーの小さな荷台なのでどんなにゆっくりと積んだところで薪が無くなってしまうことはないので、別に丸太を持って行かれても構わないのですが、なんとなく気持ちが萎えてしまい、しばらく手を休め、気がつくとこの軽トラが積み終わるのを待っていました。
山積みの軽トラも凄いと思いましたが、中には2トントラックで来ている人もいて、そんな光景を見ていると、やはり『いいなぁ…』と思ってしまいます。
薪を運ぶ時期は限られているので、僕は軽トラではなくジムニーを選んだのですが、乗用車とは別に、荷物を運ぶ為の軽トラを持っているというのが田舎のスタンダードです。
僕もいつかは車を2台持つか、もしくはピックアップトラックのような車に乗れるようになりたいと思います…。
今回はちょっと積みすぎてしまった感があります。
ジムニーの前に乗っていた軽バンは、薪を頻繁に運んだ辺りから調子が悪くなったので、未だに薪を運ぶ時は、自宅に帰還するまで緊張し続けてしまいます。
帰宅してからは?
自宅にたどり着くと安心して気が抜けますが、運んできた薪は下ろさなくてはなりません。
凍結して剥がせなくなったコンクリートブロックの上にパレットを乗せ、この上に今回貰ってきた丸太を乗せていこうと思います。
転がっている5本の小さな丸太は、パレットの上に積みきれなかったものです。
ジムニーの荷台では、どんなに頑張ってもこれくらいが限界のようです。
見ていた感じだと、軽トラはこれの3倍は優に運べるような気がします。
今年は寒かったので、想像以上に多くの薪を消費しました。
今後の薪ストーブライフ存続の為には、今シーズンのうちにまだまだ譲渡会には通わなくてはなりません。
がんばります…。