朝起きると、机の上のロウソク立てがロウに塗れて無残でした。
ロウソク立てに、「早く綺麗にしろ!」と言われたような気がしました。
暗い部屋の中では雰囲気のあるロウソクも、朝の明かりの中では輝きを失うようです。
鍾乳洞のようになってしまったロウソク立て。掃除が面倒。
ここ最近天候が良くなかったので、夜間照明の電力すら、ソーラーパネルで賄うことが出来ていません。
電池で灯るLED照明を持ってはいますが、一ヶ月に一回しか電池を捨てられない僕にとっては、使い終わった電池は嵩張るし、そもそも電池を買い続けるくらいなら電気をひいた方が賢いと思ってしまいます。
当初、エネループなどの充電池を買い揃えましたが、冬の自宅利用に限っていえば、そもそも電池を充電するための電気がないので、殆ど使うことがありませんでした。
小屋の中では、買ってから一ヶ月も経っていない新品のカーバッテリーに、ソーラーパネルで作った電気を蓄電しているのですが、ここ3日間は夜間の電力が足りてません。
なんの前兆もなく、フッと電気が消えてしまった小屋の中は物悲しいです。
残念なことに今日も朝から生憎の空模様で、昼頃からは雨が降ってきました。
もう蝋燭の灯りで食べる夕飯にも飽きたので、今日は発電機を回してバッテリーを充電することにしました。
これで夜の灯りくらいは賄えると思います。
馬鹿らしいとは思いますが、たまには水面から顔を出して息継ぎをしなくては苦しくなってしまうようなものだと思います。
連日発電機を使わなくては我慢出来ないようになったときが、電気を通す良いタイミングなのかもしれません。
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今日は「風呂トイレ小屋」で使う塩ビパイプを、近所のホームセンターで買ってきました。
上でも書いたように、午後からは雨が降ってきたので、買ってきた材もそのままに、早々に薪風呂を沸かすことにしました。
雨が降ってきたので、今日はもう働かないと決めたのです。
薪が湿気っていたのか、今日はあまり火付きが良くなかったのですが、気温はそれほど低くはなかったので、小一時間ほどで風呂は沸きました。
雨に打たれながら風呂を沸かすだけでも大変だったのに、不完全燃焼の煙に燻され涙まで流れてきました。
しかしそんな苦労も、熱々の風呂に浸かれば簡単に霧散します。
雨よけの為に、風呂桶をタープで包み込むようにかぶせているのですが、そのタープに落ちる雨音を湯船に浸かって聞いていると、時間を忘れてしまいます。
まるで音楽が終わった後もストップボタンを押さずに回りっ放しになっているレコードのような、妙に聞き入ってしまう不思議な音色だと思います。
[おまけ]
塩ビパイプを買いに行ったホームセンターで、安くなっていたキャットフードを買いました。
買ったことのないものだったので、これは喜ぶだろうと張り切ったのですが、クロとトラは食べましたが、綱吉はイマイチな顔をして、なにも食べずに鳴いていました。
ミシェルに至っては、近づきもしませんでした。
猫に対する愛情は、お金で表現するものではないのだと教えられたような気がしました。
[普段のキャットフード]
猫は飽きっぽいので、メインのフードを何種類か用意しておかなくてはなりません。
これはそんな中の一つです。
もしかしたら綱吉は安い味に慣れてしまったのかもしれません。