僕が東京で働いていたとき、忙しくしていたのは「お金」の為でした。
お金を稼ぐために、それこそ命を削って働いたのだと思います。
そして現在は、田舎で、かつ電気、水道などのインフラの整わない小屋暮らしを送っているので、ベーシックな生活をおくるだけでも、そこそこ忙しく働かなくてはならなくなりました。
環境を変えたことで僕の生活は大きく変わりましたが、特に去年の春、思い切って雇われ仕事を辞めてからは、「日々の労働を苦に思わなくなった」というミラクルな変化が訪れました。
「お金」の為の労働も「ベーシックな生活」の為の労働も、働いているときにそのことを意識することはありません。
悪く言えば「ON、OFF」の切り替えが出来ていないということになりますが、それであれば僕は基本的に「OFF」のつもりで働いています。
僕は長らく「勤労」や「忍耐」は「美徳」だと信じてきました。
品行方正であること、働き者であること、そして誰にも迷惑を掛けないこと。
今ではそんな思考だった自分を恥ずかしく思うし、苦しい日々から抜け出せなかったのは当然だったと思います。