何の目的もこだわりも持たなかったら、ただ面倒なことから逃げて来ただけのことになってしまうし、そんな者が隔離されたような僻地で暮らすとしたら、きっと数ヶ月で暇になり、孤独に押し潰されるようにして、次第に頭がおかしくなっていくような気がします。
その点では僕は欲が深かったので、『こんなふうになりたい』とか、『あのときのような気持ちで暮らしたい』などと貪欲でいられました。
また、行動の指針となるようなイメージを今でも忘れずに持ち続けているので、常に充実した日々を過ごすことが出来ているのだと思います。
いずれ理想としているイメージに到達すると思ってやっているので、周囲と比べて引け目を感じることもありません。
小屋を建てる(デザインする)こと、文章を書くこと、少なくともこの2つを好きになれたことは幸運なことで、これがあったから、絶妙なバランスを取りつつ、楽しむことが出来ているのだと思います。