[Diary:495]
小学生の頃、実家ではパピヨンを飼っていました。
ジュリアーナという名前の犬でしたが、長いので略して「ジュリ」と呼んでいました。
それから時が経ちましたが、僕はまた犬を飼うことになりました。
といっても師匠の犬なので、師匠が東京の骨董市に出店する間の数日間(5日間の予定)、預かるだけです。
我が家に泊まりに来る犬とは、以前の日記でも登場している橙(ダイダイ)のことです。
昼過ぎに師匠の家まで迎えに行くことになっていますが、その前に受け入れ体制を整えておかなくてはなりません。
ダイダイは野外で暮らしてもらうので、首輪をつなぐ支柱のようなものが必要でした。
犬用のペグを地中に打ち込み、そのまわりにも通常のペグを使って固定してみたのですが、片手では抜けませんでしたが、両手で力一杯引っ張ってみたところ、ズボッと抜けてしまいました。
ダイダイの引っ張る力がどれくらいあるのか分かりませんが、ペグが抜けやしないかと不安な気持ちでいるのは嫌なので、残念ですがこのペグは使わないことにしました。
※地盤の硬いところで使えば問題ないと思います
次の案は、木々をロープで繋ぎ、そこに大きめのカラビナを取り付けるというものです。
行動範囲も広がるので、これでいこうと思います。
犬を乗せて走るのは初めての経験です。
何をすべきが分からなかったので、とりあえずシートを敷いておきました。
・
遂にやってきたダイダイ。
暴れたり強く引っ張ったりすることもなく、無事にカラビナと綱を繋ぐことが出来ました。
ダイダイは好奇心は旺盛だけどおとなしくて物分りがよく、人懐っこい良い犬だと思います。
(しかしダイダイは体臭がキツいのか、寝床に嫌な臭いが染み付いているのか分かりませんが、猫とは違って「ウッ」とするような獣臭があるので、まずは寝床と寝床の毛布を干しました。)
我が家の猫たちとは初対面です。
ダイダイは終始ほがらかな顔をしていましたが、我が家の猫たちは落ち着かないようでした。
ダイダイと一緒に川へ
ダイダイを川に連れていけば、あわよくば丸洗いすることが出来るかもしれません。
さっそくダイダイを連れて秘密の川へ向かいました。
車内ではダイダイも嬉しそうに景色を眺めたり、「ハッハッハッ!」と前向きな表情を浮かべているように見えました。
僕も久しぶりに川に行けるのでとても張り切っています。
せっかく泊まりに来たのだから、ダイダイには楽しんでもらいたいと思います。
・・・。
目を疑いました…。
僕の秘密の川が無くなっていました…。
人があまり来ない秘密の川が無くなってしまったことは残念でしたが、どうしても川には行きたかったので、以前働いていた宿泊施設の近くの川まで行ってみることにしました。
観光客が多くて泳げないかと思いましたが、ちょうど団体の子どもたちが帰るところだったので、犬を連れて入って行くことが出来ました。
水に怯えることなく、自ら進んでいく男らしいダイダイ。
眼前には大きな水飛沫をあげている滝があります。
ダイダイはこの滝まで進んで行くことが出来るのだろうかと思い、少し綱を引っ張ったりして進むように促してみたところ、、
なんと!
ダイダイ『これ以上は無理!』
今日は川の入り口付近から動くことができませんでした。
・
川から帰宅
小屋の前にダイダイを繋ぐと、小屋の中の猫は出窓に飛び乗り、外の様子を伺います。
見つめ合う犬と猫
散歩
おそらく犬の楽しみの三大要素は、
・飼い主とのスキンシップ
・ご飯
・散歩
なのではないかと、犬を飼い始めて1日目の僕は思っています。
ダイダイは基本的に散歩の時しか用を足さないように躾けられているので、なおさら毎日の散歩は大切です。
ご飯を食べさせたら散歩に連れていき、用を足させ、帰ってきたらブラッシングをしてやることにします。
力強い足取りで進むダイダイ。
近所の散歩コースはほとんど人が通らないので、とても散歩がしやすかったです。
用水路をジャンプして渡ることは出来ましたが、最後の一本道だけは足が進まないようだったので、来た道を戻り、少し遠回りをして帰りました。
確かにこの一本道は、足を滑らせたら怪我をする高さにあるので、犬には特に怖かったと思います。
人間の僕でさえこの一本道を通るときは、いつもカイジの「鉄骨渡り」が頭を掠めます。
ダイダイにはこんな一本道を通らなくてもよい、安定した犬生を送ってもらいたいなと思います。
帰ってきたらおやつです。
水もがぶ飲みしています。
一方我が家に入って綱吉の表情を伺ってみますと、確かにちょっと不満そうにも見えてきました。
綱吉『まさか家には入れないだろうね…?』
定位置でくつろぐダイダイ
雨が降ったらどうしよう…。
おしまい。