9日振りの日記|[道具屋](元)設計事務所兼工務店からの買い取り

[Diary:484]

日記を更新しなかった9日間は、道具屋(修行中)として忙しく働いていました。

特に後半の引取物件は東京だったので、早朝から真夜中まで働くこともありました。

大変だったことが多かったのですが、今後どこかで生きてくるような、実にたくさんの学びがあったような気がしています。

明日からは少しゆっくり出来そうなので、(大分端折って書きますが、)空白だった9日間のことを書いていこうと思います。

※数日後には現在に追いつくと思います。

・設計事務所兼工務店からの買い取り(4日間)

自宅から車で30分足らずの比較的近所のお宅は、家主が亡くなったタイミングで、売りに出されることになりました。

先ずは膨大な量の残置物を業者に頼んで処分しようと思ったのですが、想像以上の費用が掛かると判明したようです。

こんなときに白羽の矢が立つのが、「道具屋」と呼ばれる師匠なのです。

当然ながら良いものがあれば高価買取をするし、少しでも残置物が減ればその分処分費が抑えられるとあって、(特に僕の師匠は善良なので、)ニッチな道具屋という職業は、昔から重宝がられているようです。

 

今回伺ったお宅は、自宅兼設計事務所兼工務店で、非常に釣り好きの人が住んでいたお宅でした。

師匠とはお昼頃に現場で待ち合わせをし、車の荷台がいっぱいになり次第解散するというラフな感じで仕事を進めていたので、気持ち的には遊びに行っているような感覚でした。

 

二階へ続く階段を登りきった左側には、屋根裏部屋のようなとても小さな収納部屋がありました。

薄々感じていたのですが、僕はこのような圧迫感のある部屋に惹かれるようです。

押入れの中をベッドルームに改築するとか、どこかで大きめの土管を見つけてきて、その中で寝るというスタイルに憧れています。

 

産廃業者に処分される運命の金庫に鍵が掛かっていると中身が気になってしまうのですが、このお宅の金庫は珍しく開いていました。

 

設計事務所の中には、プロが使う文房具があったので、師匠にお願いをして少しだけ分けてもらいました。

特に消しゴムのカスを払うための大きめの刷毛?が気に入っています。

 

自慢だったであろう大量の釣具コーナーからは、保冷力抜群のクーラーボックスをいただいて来ました。

冷蔵庫のない我が家において、このクーラーボックスは救世主となりました。

※石鹸でとても良く洗い、その後アルコール消毒&日光消毒をしました。

 

工務店エリアにはいくつかの部屋に分かれていました。

昔から欲しいと思っていたタイプの工具箱や建材、タープや脚立などを譲っていただきました。

 

未使用のステンレス煙突も出てきました。

我が家では106Φの煙突を使っていますが、この煙突は120Φでした。

仮に150Φくらいの煙突が出てきていれば、夢の二重煙突が作れたかもしれません。

惜しいですが、これはこれでなにかの火器に利用させていただこうと思います。

仕事終わりにお駄賃を出そうと師匠はウエストポーチから財布を出しました。

僕はいつものように、お駄賃代わりに欲しいもののリクエストをしました。

初日の現物支給は、この2つの工具箱でした。

 

写真にある2つの灯油バーナーは、左が「primus」で、右が「SVEA」でした。

良い方を持っていって良いと言われたので、2日目のお駄賃代わりは、悩んだ挙げ句左の「primus」にしました。

 

傘が壊れていたのでもらってきたビニール傘。

なにげに重宝しています。

 

師匠は毎回ハイエースの荷台を満載にしますが、今回その中には、新品のだるまストーブがありました。

師匠は「もっとカッコ良いストーブが欲しいよ」といいながらも、それでもちょっと嬉しそうにしていました。

 

CADが主流となった今ではほとんど使う人もいなくなったドラフターや木製の定規、水準器などが出てきました。

使いやすいとはいえないのかもしれませんが、非常に雰囲気があると思います。

※3本あった水準器を熱い視線で眺めていたからか、後に1本譲ってくれました。よくメンテナンスをして、部屋のどこかに飾っておこうと思います。

 

3日目は、工務店エリアから建材やタープをメインにもらって来ました。

師匠はDIYをしないので、建材や工具などは比較的いただきやすいです。




・師匠が持っていかなかったものの中から探し出した、(僕にとっては)お宝たち

※これがあるから僕はお手伝いをするのかもしれない…。

片側2.5kg×2+7.5kgあるので、バーの重さが5kgだと、このバーベルの総重量は30kgになります。

※この堅牢なバーを使って、ぶらさがり健康器を作ろうと思っています。

 

ついに念願だった消し壺を手に入れました。

 

ステンレス製の古い巻き尺です。

これも使う場面はなさそうなのですが、妙に雰囲気があるような気がしたのでもらってきました。

基本的にシンプルな生活を志しているつもりなので、この巻き尺も十分に愛で、気が済んだら手放す予定になっています…。

 

優先順位が次々に変更になり、現在僕は古材を使った薪棚を作っています。

この薪棚の垂木に使えそうな材を見繕ってもらってきたつもりだったのですが、結局使うことは出来ませんでした。

しかし建材は幾らあっても困らないので…、いや、実際には雨に濡らさないように気を遣わなくてはならないし、強烈な太陽光からも守らなければなりません。地面が近ければ虫の侵入にも注意しなくてはならないので、木材の保管は何気に面倒です。

しかしどんな材でも薪としての使い勝手はあります。

建材や薪の確保は、僕の小屋暮らしの明暗を分けると言っても過言ではないのかもしれませんね。

 

今回書いた物件は、あと一日分書けば終わりに出来たのですが、まだ写真の用意が出来ていないので、次に回そうと思います。

 

次回予告

この物件は、本来はこの3日で終了の予定でした。

追加となった1日は、師匠に物件の鍵を預かり、個人的に行ってきたものです。

次はこのときのことについて書こうと思います。

 

おしまい。



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