お屋敷のお蔵から○画が出たぞ!|生活用品には困らない古道具のお仕事

昨日の夜、古道具の師匠から電話がありました。

「明日で急なんだけど、、」と師匠は恐縮していましたが、今の僕が最も優先しているのは、師匠と共に回る古道具の仕事です。

間髪入れずに了承しました。

古道具の仕事は午後からだというので、午前中は庭の植物たちの世話をすることにしました。

写真にはありませんが、万願寺とうがらしという苗をホームセンターで買ったのですが、アブラムシが大量に発生していたので、木酢酢で対抗してみました。

数年前に植えた梨の苗も、出てきた若芽が蜘蛛の糸のようなものにグルグル巻きにされ、真っ黒になっていましたが、こちらはもう手遅れのようでした…。

壊れてしまって部屋のオブジェと化していたパキスタンホーローのポットには、水抜き穴を開け、植物の鉢として新しい役目を与えることにしました。

昨日寄ったパン屋さんの店先には、巨大なラムズイヤーが植わっていました。

我が家にもラムズイヤーはありますが、ご覧の通りとても小さいです。

この差は日光にあるのではないかと思ったので、ポットに移し、もっと日当たりの良い場所に移動してみようと思います。

 

日当たりの良い場所に置かれている植物たち

なんとイチジクには実がついていました。

 

 

もうこれで終わりだと思ってからも、なんやかんやと思い出したりして、その後も何度も通っているお屋敷です。

今日は気になった書籍の搬出の為に訪れました。

師匠は書籍を、僕は大きすぎて持ち出すのを諦めていた、巨大な羽釜や陶器の洗面台を運び出すことにしました。

もう未練はないと思ってお屋敷を出たのに、来る度に色々と欲しくなってしまうねと、師匠と笑いながら搬出しました。

このお屋敷は、僕にとっては巨大な宝物箱のようなイメージです。

お蔵の二階には、漆塗りの食器がたくさん保管されています。

デットストックも多いのですが、師匠いわく、漆塗りの食器は全然お金にならないそうです。

売れないのであれば持ち出しても仕方ないと思っていたのですが、もしかしたら外国人が喜ぶかもしれないと思い直し、試しに数組だけ持ち帰ることにしました。

他にもずっしりと重量のある古材が出てきたので、師匠に半分ちかくを譲ってもらいました。

うまくすればテーブルの天板や、収納の棚などに使えそうだと思っています。

また違うお蔵でのことです。

もう持ち出すものはないねと最終確認をしていたところ、あるビニール袋(ゴミ袋?)の中から、なんと貴重な絵が何枚も出てきました。

その貴重な絵とは、師匠の顔も緩んでしまうほどの“春画”でした。

※春画が分からないという人は、それぞれこっそり検索してみて下さいね。

それほど卑猥な感じはなく、それよりも色の鮮やかさや細かさに驚かされました。

名前を偽っている場合もあるそうですが、誰もが知っている有名な絵師が手掛けることもあるそうで、師匠はとてもうれしそうにしていました。



 

実は今回、もう一軒買い取りの予約が入っているので、お屋敷にはまた戻ってくることにして、一旦そちらのお宅へ向かいました。

 

今日はヘトヘトになるくらい搬出したので、師匠のハイエースも、僕のジムニーも、帰る頃には満載になっていました。

再度戻ってきたお屋敷では、また何かお宝が眠っているかもしれないといつも以上に細かく調べました。

出てきたうちわの中に一枚、「山下清」とサインのあるものが出てきて色めき立ちましたが、流石にそれはプリントだったようです。

 

 

悪路を走る度に荷崩れを起こしましたが、なんとか運んできました。

厳選してきたつもりですが、こうみるとゴミのようですね…。

何らかの理由(亡くなる場合が多い)で家を片付けることになり、半ばそのお手伝いのような仕事になる場合には、生活用品の搬出も多くなります。

人間ひとりが貯め込む荷物の量は、呆れるほど多いのだなと思ってしまいます。

この仕事をしていると生活用品には困らないよと師匠が言っていたのですが、今日はその言葉の意味が分かったような気がしました。

2軒目に伺ったお宅は、元和菓子職人だったというので、業務用の小豆や寒天、そして本葛が出てきました。

僕は子供の頃から葛湯が好きで、よく自分で作って食べていたのですが、葛湯とはいいますが、実際は片栗粉を使ったものでした。

今度はこの本葛を使った葛湯を作ることが出来るので、とても楽しみです。

僕がカセットコンロのガスを喜んで貰っていくので、師匠は今日もたくさん譲ってくれました。

しかし今日のガスはとても年季の入ったものばかりで、中にはサビが浮いているものもありました。

ガス缶が爆発したら嫌だなと、今回のものはちょっとだけ使うのが心配です。

現在我が家では、この2本が飲み放題です。

もっというと、この一升瓶に入ったワインも飲み放題です。

 

おまけ

古い鉛筆です。

色鉛筆も嬉しかったのですが、古い鉛筆のさやが良い感じです。

外国人にどうだろうかと貰ってきたのですが、そういえば未だに売れない竹定規があったことを思い出しました。

この突起の付いた竹定規なんかは珍しくて雰囲気があると思うのですが、だからといって必ずしも売れるとは限りません。

特に外国人の趣味趣向は難しいです…。

 

おしまい。



“お屋敷のお蔵から○画が出たぞ!|生活用品には困らない古道具のお仕事” への2件の返信

  1. >巨大なラムズイヤー

    もしかしたらビロウドモウズイカかもしれないですね。
    実は私が、空地で大きなラムズイヤーの株みつけたーと
    掘って帰ってきたのですが植えてみたら
    ドドドーンと育ってしまったことがあったのです(笑)
    調べたら雑草の種類だそうで、とても残念でした・・・。

    1. 野生のラムズイヤーかと思ってしまうような雑草、、ありますよね。

      今度行ったら写真を撮ってこようと思いますが、しかし、美味しいパン屋さんでみたものは、明らかにラムズイヤーだったのです。

      ラムズイヤーに限らず、ホスタなんかも、可能な限り大きく育てたいと思っているので、試行錯誤しながら頑張ろうと思います。

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