少し前の日記に、ストレスがなければ睡眠時間を短縮できるというようなことを書きましたが、目覚まし時計で起きる朝は、睡眠時間どうこう以前に辛いものでした。
今日は我が家から1時間圏内にある別荘での買い取りに同行しました。
これまでの搬出作業とは違い、今回は別荘を相続した息子夫婦も立ち会うというので、待ち合わせ時間の10分前に師匠と落ち合い、一緒に行く予定になっていたのですが、師匠はまた10分くらい遅刻してきたので焦ってしまいました。
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薪ストーブのある、二階建て+地下室+ガレージのあるお宅でしたが、これまで通っていたお屋敷にあるような古いものはあまりなく、僕の目には飛びつきたくなるような雰囲気のあるものは見つかりませんでした。
親が他界したので、住んでいたお宅を売却するというのですが、基本的には家にあるものを全てを処分したいとのことです。
先方としては当然、産廃業者にお金を払って処分してもらう物の数を減らしたいと思っているので、出来るだけ搬出してあげるというのも、僕らの仕事のうちなのかもしれません。
師匠は、買い手がつくとは思えない物でも臆することなく持ち出すので、流石に今回ばかりは心配になりました。
しかし月に数回ある市場でなら、お金にこそならないけど、今回の物も無料で引き取ってくれるからと、売れないと分かっている日本人形や布団、節句で飾るものなど、次々と搬出していくのでした。
今回の買い取りは、ただただボランティアだったのかといえばそんなことはありませんでした。
なんと一つだけ、江戸時代の版画が出てきたのです。
版画の程度は良くなかったのですが、これが歌川国重のものだったので、買取価格の大半はこの版画に支払われたもののようでした。
版画の他に売れそうなものはあったのか師匠に尋ねたところ、切子のグラスセットや、庭で使うアイアン製のテーブルと椅子のセットが、多少はお金になると言っていました。
僕が少しだけ欲しいと思えたものは、鉄製で、洗ったコップを6個並べて干せるスタンドくらいでした。
結局僕は、庭先に転がっていたレンガや、畑にネットをかける為に使う緑色の支柱を何本かもらいました。
実作業時間は2時間にも満たなかったので、これだけでも十分だと思います。
待ち合わせ時間が早かったので、朝ご飯はローソンで済ませました。
処分に困る日本人形たち…。
…。
レンガは全部で49個あったのですが、運搬の為にもらった木箱の底が抜けてしまうほど重たくて驚きました。
底の抜けた木箱はその場に置いて帰ることも出来ないので持ち帰り、簡易焼却炉で燃やすことにします。
中身の入った瓶詰めや缶詰の処分は、産廃業者でも嫌がるほど大変なのだそうです。
基本的に瓶詰め、缶詰は、賞味期限が過ぎても食べられると聞きますが、その限度は一体どのくらいの期間なのでしょうか…?
端午の節句で飾る小さな鎧兜ですが、これも日本人形同様市場で貰ってもらうというので、外国人に売れる可能性に賭け、いただくことにしました。
本体価格よりも、外国までの送料の方が高くなると思いますが…。
買うと高いものなのですが、この手のものの処分や売却となると、ちょっと大変です。
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師匠のハイエースの荷台が満載になったので、今日の仕事は終わりだと思ったのですが、どうやらこの後も不動産屋さんと、これまでに何回も通ってきたお屋敷に寄って積みたいものがあるので、付いて来て欲しいといわれました。
不動産屋さんでは、家を手放す際に住人が置いていった物が溜まってきたので、それらを持っていって欲しいとのことでした。
般若や大仏、アジア諸国のお土産の品と思われる木彫りの置物、そして柱時計など、不動産屋さんからしたら迷惑な残置物を引き取ることになりました。
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最後に寄ったお屋敷では、良いもの、古いものが多くあり、見返せば見返しただけ、やっぱり持って帰りたくなる物が出てきます。
現在残っているものは、師匠のお眼鏡に叶わなかったものなので、基本的に何でももらうことが出来ます。
価値があるかどうか分かりませんが、古書やパンフレットなどを中心に、また色々と貰ってきました。
インターネットで情報を調べたり、売って欲しいと預かっているものがあるので、師匠とはまた近いうちに会うのですが、とりあえず次の予定はないというので、これからしばらくは貰ってきたものの整理や、家のことに注力することになりそうです。
お屋敷からの眺め。
ここでも田んぼに水が張られていました。
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お屋敷から貰ってきたもの(※一部)
今回もジムニーの荷台が満載です。
また古い温度計を見つけたので持ってきたのですが、メモリの数値に違和感を覚えました。
これはよく見る摂氏の温度計ではなく、なんとこれは華氏の温度計でした。
ちなみにですが、華氏をざっくり摂氏に変換するには、「(華氏ー30)÷2」をすると良いそうです。
例:60°F→(60-30)÷2=15℃
プロパンガス専用?のコンロです。
我が家では使えないので一度は諦めたのですが、将来使えるようになるかもしれないと思い直し、もらってきました。
ワイルドな見た目も良いし、火力も強そうです。
コンロを包んでいた新聞ですが、なんと半世紀以上も前のものだったので驚きました。
ジムニーのキャリアに乗せて運んできました。
問:さてこれは何でしょう?
答:鍬や鋤などを掛けることが出来る便利グッズ
我が家にも鍬のようなものが増えてきたので、これは重宝しそうです。
おまけ:木製の便利なところ
プラスチック製品は軽くて扱いやすく、安価ということでブレイクしましたが、裸火が扱える我が家では、木製の方が何かと便利なことが多いです。
底の抜けてしまった木箱も、、
ハンマーで叩いて小さくし、、
後は燃やすだけです。
要らなくなったまな板も、、
斧で割れば立派な焚付に変化します。
昔の物を扱うことが多い古道具屋さんと、電気ガス水道契約のない我が家の暮らしは、見事なまでに相性が良いみたいです。
おしまい。