非電化暮らしと古道具のマッチング

昨日に引き続き、今日も古道具屋さんの助手として、お屋敷から買い取った品々を運び出していました。

今日は師匠が15分くらい遅刻したので、その間は敷地に入らず桜を眺めていました。

歴史の感じられるものや雰囲気のあるものに囲まれ、さぞ楽しい仕事だろうと想像していましたが、今回はとても整理整頓されたお宅だったのですが、それでも古い家なのでホコリなどの汚れがひどく、気がつくと目の周りが真っ赤に、そして鼻水も出ていました。

重たいものの運搬など、引越し業者のようなこともやりますが、それでも次の新しい扉や引き出しを開ける瞬間は、宝箱を開けるような感覚があり、自分のツボにハマるようなものが入っていたときなどは、運搬を忘れ、しばし見入ってしまうこともありました。

 

「横ニスルト灰ガコボレル」

ひらがなをカタカナに変えるだけで、片言感とかロボット感が出てくると思います。ちょっとおもしろかったです。

 

手回しのレコードプレーヤーを初めて見ました。

僕は450✕350くらいの大きさのターンテーブルですら持ってこられずに処分しましたが、これくらい巨大になると思考が反転するのか、逆にアリなんじゃないかと思いかけました。

 

全く知識はありませんが、何故かヨダレを垂らすマニアの顔が浮かんできました。

 

「アサヒグラフ」という文字が、古いものなので右から書かれています。

 

この「アサヒグラフ」は大正時代のもののようです。

 

「天皇家のロマンス」

 

 

お昼休憩…

糖質制限ダイエットをしてからというもの、ゆで卵を毎日のように食べているのですが、今日のゆで卵は黄身が2つ入っていたので得した気がしました。

しかし黄身の含有量は、通常の卵よりも多いのでしょうか?



今日も重たい書籍の運搬が中心となりました。

僕にとってはどれも価値の分からないものなのですが、師匠だったらほぼ全てを売り捌くことが出来るそうです。

目利きが出来るというのは、本当に凄いと思います。

 

仕事が終わった後は戸締まりをしてから帰るのですが、蔵に通じる道の木戸なんかには、大小2つの扉があったりします。

まずは扉の内側にまわり、大扉に角材のかんぬきを通して、開かないようにロックをします。

次は小さな扉をくぐって表に出ます。そして小さな扉を外から鍵を使ってロックするのです。

大きな扉に鍵をつけられたら手間は少なくなるのですが、この方式もなかなか乙なものだと思いました。

また、写真は載せませんが、この歴史あるお屋敷のお風呂は、意外にもハイカラな全面ガラス張りでした。

海外の本が数多くあるお宅だったので、欧米文化にも馴染んだ主だったのかもしれません。

しかし古民家らしく梁が低くかったので、何度も頭を打ってしまいました。

 

 

「現代はロウソクを使わなくなったから、これは古いものなんだけどあんまり売れないんだ。」と、ある燭台を見た師匠が言ったので、「僕の家では(※ソーラーパネルの電力がなくなれば、)未だにロウソクを使っていますよ。」と言ったところ、「使うんだったらあげるよ!」と、少なくとも100年以上は昔のものだという燭台をいただきました。

そんな感じで、今日は裸火に特化した、我が家にピッタリの古道具をいただいてきました。

 

左からジョウロ(これは裸火には関係ありませんでした。)、小さなサイズの羽釜、燭台、手あぶり火鉢(木をくり抜き、内側に銅版を貼ったもの)、そして手前にあるのが、炭を入れて使うこたつです。

 

大正時代のものですが、非常に色鮮やかな木版画がたくさん出て来ました。

日本人の業者に二束三文で売ってしまうくらいなら、外国人に売ったほうが高く売れるかもしれないと師匠にアピールしたところ、パソコンに疎いらしい師匠は、ずっと昔からネットでの販路が欲しかったのだと、非常にノリノリになってくれました。

今回はお試しという感じでこの木版画セットを預かったのですが、インターネットで調べてみたところ、ちょっと価値のあるものだとわかったので、価値のわからない外国人に売るよりも、目の肥えた日本人に売ったほうが良いのではないかと思い直しています。

 

古物の世界は海千山千だと聞きます。

騙されて大損したらどうしようかと足踏みしてしまいますが、ツボにハマれば確かに儲かるだろうと実感しています。

 

結構ヘトヘトですが、古道具のこと、自分の仕事のことと、にわかに忙しくなってきました。

明日は宿泊施設のアルバイトですが、新人さんも来るそうなので、切りの良いところで切り上げ、早目に寝ようと思います。



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