朝目覚めると目には寝癖がついていて、奥二重だった瞳がぱっちり二重になっていました。
寝ている間に背骨も伸びたようで、計るまでもなく身長が伸びているとわかりました。
ダイエットの効果も出ているようで、鏡に映った自分がまるで別人でした。
これで目の色まで淡い水色にでもなっていたらいいのになと思って鏡に映った瞳を覗き込むと、思っていた以上に焦げ茶色をしていたので驚きました。
庭の小さな焼却炉に紙ゴミを入れて火をつけると、大量の煙が発生し、反射的に隣家の迷惑を考えてしまいますが、我が家の両隣に民家はありません。
それにしてもすごい煙だなと思って上空を見上げると、額に「パチリ」と木の実が当たりました。
『ヘーゼルナッツ…?』
『この辺りにハシバミなんてあっただろうか?』
ちょっと離れたところにも、一つ二つとヘーゼルナッツが落ちてきました。
バケツでも用意した方がいいのかと思いながら、ヘーゼルナッツが降ってくる上空の木や電信柱をみると、煙に燻されたシマリスの親子が口惜しそうにしていました。
さすがにシマリスの家族が不憫だったので、ポケットに入っていたカシューナッツを一つ、親指で弾いてやりました。
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今日は寝起きから、いつもとちょっと違うような気がしていたので、この原因を探りに昨日の夜へと出かけました。
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昨日の夜は、4回くらいに分けて観たコーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」のラストシーンで、岸壁の上を映画とは関係のない一般人?が映り込んでいるのを見つけました。
大事な場面なのに気になり集中できなかったので、ネットで同意見を探してみたのですが、それらしい記事はひとつもみつかりませんでした。
他の人は、岸壁の上の人に気が付かなかったのか、気が付いていても、わざわざ書くようなことでもないと思ったのでしょうか。
自分が神経質だったのかもしれないと、ちょっと嫌な気持ちになりました。
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日中に少し畑仕事をやって、夕方くらいにスーパーへ出かけました。
前方では、近所の猫好きが乗っている“ジャガー”が、古いアメ車を弄ぶように煽っていたので驚きました。
煽られている派手なアメ車はなんだろうとみてみると、シボレーの“インパラ”でした。
なるほどサバンナみたいだなと思ったし、夢をみているようだとも思いました。
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かつて2kg/550円で買った「はるみ」という名のみかんが、スーパーではなんと3つで498円でした。
安く仕入れて高く売るのは、ビジネスの基本です。
スーパーでは何も買わず、早速2kg/550円のお店へ行って、「はるみ」の長期仕入れの約束を取り付けました。
そしてその足で、別荘暮らしや観光客がよく利用するスーパーまで行って、マネージャに直談判すると、売り場の一部を格安で使わせてもらえることになりました。
頭の中の電卓では、うまくいけば一ヶ月くらいの労働で、一年以上は遊んで暮らせることになります。
人生チョロ…。
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我が家の近所では、たくさんの花見客の車が駐車場を求め、ゾンビのようにとろとろと行進していました。
ご近所さんは、「一台5000円」という手作りのポップを掲げて通りに立っていました。
家の駐車場を貸すだけで5000円は無謀だろうと思ってみているのですが、既に3台、4台県外ナンバーの車が停まっているはなんでだろう…?
商売は分からないなと思います。
僕も急いで帰宅して、「一台5000円」のポップを作ろうと思いました。
いや、「4500円」にしようかな?
4月1日の日記、、
おわり…。