近々Amazonプライムの解約を考えているので、心残りのないように気になった映画を観ています。
今回紹介する映画は、「人生スイッチ」と「フローズン・タイム」です。
「人生スイッチ」は、2014の映画で、繋がりのない6作の短編集になっています。アルゼンチンでは「アナと雪の女王」を押さえ、興行収入No.1だったようです。
Amazonでは、「些細なきっかけで巻き起こる不運のドミノ式連鎖! スッキリ爽快! 激情型アトラクション・ムービー!!」と紹介されています。
「フローズン・タイム」は、ヴォーグやハーパース・バザー(共にファッション紙)で活躍するイギリスの写真家による作品です。
Amazonでは、「アカデミー賞ノミネートのとびっきり“キュート”な短編から生まれた、最高に“ロマンティック”なラブストーリー」と紹介されています。
さて、飽きずに楽しむことは出来たのでしょうか?
※多少のネタバレを含みますので、嫌な人は観た後に読みに来て下さいね。
人生スイッチ
監督:ダミアン・ジフロン/出演:ダリオ・グランディネッティ/リタ・コルテセ …他多数
原題は「RELATOS SALVAJES」で、英語圏だと「WILD TALES」ですが、邦題は「人生スイッチ」となっていて不思議です。
しかし6つある物語の中で、この“スイッチ”が入る瞬間に注目して観ると面白いかもしれません。
・おかえし
舞台は飛行機の機上。偶然乗り合わせた乗客同士が他愛もない話をしていると、“パステルナーク”という共通の知り合いがいると判明します。驚き話は弾みますが、その会話を耳にした周囲の客のなかからも、「俺も」「私も」と、次々に“パステルナーク”と知り合いだという人たちが立ち上がります。
なんのことはなく、この機内の乗客は全て、パステルナークによって集められたことが分かり、悪いことに、これら全ての乗客たちは、大なり小なりパステルナークに対して後ろ暗いことをした人たちだったのです。
そして鍵の掛けられたパイロット室には、その“パステルナーク”がいるという最悪の状況です…。
※この物語でのスイッチは、乗客全員の関係性が判明した時だと思います。
「パチッ!(※スイッチの入った音)」
・おもてなし
客として入ってきたその男は、ウエイトレスの父親を自殺に追いやり、母親にも手を出そうとした、憎き高利貸しでした。
「パチッ」
うろたえるウエイトレスは厨房に戻り、コックである中年女性にこのことを打ち明けますが、なんとこの中年女性は、これから提供する食べ物に、「猫いらず」を多めに入れて殺せと薦めてきます。
ウエイトレスにそれが出来ないとわかると、ウエイトレスの了解を得ずに、中年女性は料理の中に「猫いらず」を入れてしまいます。
猫いらず入りの食事を食べても目に見えて効果が出ませんでしたが、後からやってきた息子には効果覿面でした。
良心の呵責に耐えられずウエイトレスの女性は、提供した料理を取り上げに行くのですが、、。
・エンスト
僕の中では、これが一番の衝撃作でした。
是非、自分の身に起こったことだと思って観てほしい作品です。
他に車のいない田舎道?を走行中の主人公の男。
眼の前には非常に低速運転をするボロい車。
追い抜こうとするも、右へ左へと前の遅い車が進路を妨害してきます。
頭にきた男は前の車に並んだときに、その相手をひどく罵ります。
しばらく走っていると、突然男の車がパンクしてしまいます。
買ったばかりの車で、車載工具の使い方にも慣れていない様子。
頑張って自力でタイヤ交換を試みるも、なかなかうまくいきません。
そうこうしていると、先程追い抜いたボロい車がやって来ました。
ボロい車に乗っている粗暴な男に危害を加えられるかもしれないと思った男は、慌てて車の中に乗り込みます。
案の定近付いて来た粗暴な男は、車をぶつけてきたり、車外に降り、バールのようなものでフロントガラスを叩き割ってきたのです。
「腰抜け」と散々コケにされた主人公の男は、ある時点で「パチッ」と切れてしまいます。
さてこの後の結末は…?
・ヒーローになるために
ちょうど一時停止違反で捕まったばかりだったので、この物語には非常に共感してしまいました。
関連記事:警察に捕まってしまいましたが、読者の皆様にだけは信じてもらいたい
子供の誕生日にケーキを買って帰るところが、車がレッカー移動されてしまいます。
主人公的には駐車違反になる場所には停めていなかったので、罰金の支払いに納得出来ず、言い争います。この時間ロスのために娘の誕生日パーティーには遅れるし、愛想を尽かした奥さんからは、三行半を突きつけらてしまいます。
レッカー移動されたせいで散々な目にあった男でしたが、そんなさなか、また車がレッカー移動されてしまいます…。
遂に切れてしまい、新聞沙汰に発展。→会社をクビ→娘の親権を奪われる
ドツボにハマった男の車は、またまたレッカー移動されてしまうのでした…。
「パチッ」
※最後は主人公の男がまるでヒーロー扱いを受けるのですが、このエピソードにはしっくり来ませんでした。主人公の夢に違いないと思ったのですが、どうやら現実のことのようでした。
・愚息
この物語で共感を得る人は、きっと愚息を持った、不幸な親なのだと思います。
父ちゃんゴメン…
妊娠中の女性を車で轢き殺した愚息。
刑務所に入れられたら、息子は耐えることが出来ないだろうと心配する母親。
なんとか息子を助けるために身代わりを立てようと顧問弁護士と画策するも、弁護士からも身代わりになる予定の使用人からも足元を見られてしまう。
このままでは破産すると父親は「パチッ」とキレてしまいます。
もう息子に責任を負わせるから、身代わりの件は無しだと言うのですが、すると弁護士や身代わり役の使用人は、ディスカウントを始めます。
ラストはフードを目深にかぶった息子か、もしくは身代わりの使用人かが不明な犯人が、警察に連行されている絵になるのですが、轢き殺した妊婦の旦那が飛び出してきて、、。
・HAPPY WEDDING
祝福されるべき結婚式会場で、旦那の浮気と、その浮気相手が来場していることが判明し、新婦はキレます。
自殺を試みようとしたところを助けてくれたコックと浮気をしたり、旦那の浮気相手をグルグルと回し、ガラス扉?にバリーンとぶつけ、大怪我をさせたりします。
そして旦那には、「財産を根こそぎ奪ってやる」というようなことを宣言します。
嘔吐してしまうほどショックを受けた旦那は遂にナイフを手に取り、、
「パチッ…」
※意外な展開に…。
フローズン・タイム(※おまけ)
監督: ショーン・エリス
2008年公開
画家志望の美大生・ベンは恋人にフラれたショックで不眠症になってしまう。
そのせいで一日8時間も増えてしまったベンは、余った時間を活用するためにスーパー・マーケットの深夜バイトを始めることに。
しかし、そこで働くのはイタズラ好きの悪友コンビやブルース・リーおたく、時間恐怖症のレジ係・シャロンと、ダメな若者たちばかり。
2週間の不眠が続いたベンは、ついに時間の観念を失い、突然、周囲の世界がフリーズしてしまう!
時間の止まってしまった世界を歩き回るベンは、自分だけの美しい静止画の世界で夢中になって美女たちのデッサンを始める。
そしてある日、ふとした瞬間、同僚の女性・シャロンの美しさに心を奪われて…。(Amazonより抜粋)
振られた恋の痛手は、新しい恋をすれば治るぜ!って感じだと思います。
人生スイッチの項で疲れてしまった感がありますが、相変わらずAmazonプライムはオススメ出来るサービスだと思います。
興味の湧いた映画があれば、是非、月400円を払って、映画に書籍に買い物と、Amazonを楽しんでみてはいかがでしょうか?
おしまい。