34.充満する煙と恩師の教え

およそ20㎡の小屋の中が異空間のようになっています。視界が悪く、不快な煙が充満し、ついには頭痛が始まりました。

堪らず全ての窓やドアを開け放ちます。

薪ストーブの暖かさを左半身で感じ、右半身では外気の冷たさを感じている状況です。

小屋で丸3年過ごしましたが、こんなことはこれまでに一度だってありませんでした。

いくつかある煙突の継ぎ目から煙が上がっています。目視出来るレベルの煙がモクモクと上がっているのです。

予兆は先日からあったので、今日は起きてすぐに熱で湾曲していた薪ストーブの火止め(煙突手前に立てられた鉄板のこと。火が煙突に入らない為の工夫。)を修理し、ついでに炉内の掃除もしたのですが、煙が室内に漏れる原因はこれではなく、単純に煙突の詰まりだったようです。

明日の仕事が一つ確定しました。

今日の目覚めはスリリングなものでした。

屋根に木の枝が落下したようで、大袈裟な音を奏でる家のトタン屋根のせいで飛び起きてしまいました。寝ぼけていたのか、咄嗟に浮かんだイメージは、「工事現場でクレーンに吊られた鉄骨が落ちてきた」という恐ろしいものでした。

小屋まわりの大木はある程度伐木しましたが、それでも強風が吹けば寝ていられないくらい賑やかになることもあります。

敷地内の木を全て倒してしまうことは避けたいので、僕が住む場所を変えようと思っています。

今日は金曜日なので、ゴミ捨てと平飼い卵の日です。

外出ついでに水も汲みました。水汲み場近くのスーパーにも久しぶりに入り、半額だった鮭を買いました。魚は炭を熾して七輪で焼くのですが、こんなことも最初の頃はテンションの上がるイベントごとの一つでした。今では当たり前の調理方法です。

慣れるというのは必須能力ですが、場合によっては淋しい能力でもありますね。

日々の雑事を終えた後は、やっぱり今日も直火タイプの薪風呂建設に掛り切りでした。

煙道を作るための材として、「石膏ボード」というものを初めて買ったのですが、これが非常に加工しやすく、しかも不燃性で安価だったので、これまでの見方を変えました。※1820✕910で、厚さ9ミリですが、350円くらいで買えます。これは異常に安いと思います。

調子の悪い発電機の機嫌を伺いながら作業をしていると、郵便局の方が荷物を届けに来てくれました。

その方は何故か僕の名前を執拗に聞いてくるので戸惑ってしまいました。自宅に帰ってからインターネットで僕のことを調べるのだろうかと邪推し、ぞっとしました。僕はキラキラネームではありませんが、普通には読み辛い当て字のような漢字を使っているので、この点に関しては親に感謝しました。

また、FacebookやGoogle関係には気をつけないさいと教えてくれた恩師の顔が浮かびます。これは言いつけを守っておいて良かったのかもしれません。

著名人にでもならない限り個人情報のダダ漏れはデメリットの方が多い気がします。そう思ってしまうのは、僕が単に前時代の人間だからなのでしょうか?

コンビニやスーパーなど、店員さんの名札からFacebookやTwitterなどを割り出し、粘着するという事件を目にしたことがあります。個人情報をダダ漏れにしていれば、このような事件に巻き込まれることがあり得ると感じるのですが、これは粘着してしまう人だけが悪いのでしょうか?

難しい問題ですね。

 

・本:578円
・卵:150円
・食材:65円

【水汲み:32L】
【LED照明点灯時間:∞】







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