小屋で暮らす人だから…の”やっぱり…”

昨日から始めた内職は、結局最後まで終えることは出来なかったのですが、納品は今日の夕方に決まりました。

最後まで終わらなくとも、宝石をなくしたり宛名を貼り間違えたりという致命的なミスをすることもなく、自分の中では指示通りにこなすことが出来たと思っています。

しかし僕には、納品に行く前に必ずやっておかなくてはならないことがありました。





それは風呂に入ることです。

人様のお宅へお邪魔することになるので、毎夜シンクで行う入浴もどきでは心許ないというか、ちょっと不安だったのです。

先方はご近所さんなので、我が家の生活スタイルを認識した上で付き合ってくれています。

つまり電気ガス水道契約をしていない、手作りの小屋で暮らしていると知っているので、だからこそ身だしなみには気を遣う必要があると思っています。

 

僕と別れた後で、

 

(貧乏だから)「ボロボロの服を着ていた」

(風呂がないから)「独特な臭いがした」

(だらしないから)「髪が、髭が伸び放題だった」

 

ある意味で、“やっぱり…”と思われたくはないし、そもそも僕は、“見世物小屋”のような負のイメージを払拭し、小屋暮らしを現実的な選択肢の一つにまで引き上げたいと思っています。

そんな気持ちを常に軸にしているので、“小屋”とは言わずに“タイニーハウス”と呼んでみたり、外出する時はしっかりと外行きの服に着替えたり、こまめに髭をそったりなどなど、気を遣ってきたつもりです。

納品の時間までに内職が終わらなかった原因は、もしかしたら風呂を沸かしたり、風呂の後に洗濯をしたからかもしれないな…。

とは思ったものの、汚い身なりで納品に行ったとしたら、例えば僕の気がつけなかった汚れが一つでもあれば、やはりここでも“やっぱり…”と思われてしまうかもしれません。

小屋暮らしにマイナスのイメージがべっとりと付着している限りは、人一倍気を遣わなくてはならないと思っています。

清潔にしてから納品に行ったことが功を奏したのかどうか、それは分かりませんが、今回の出会いが切っ掛けで、また一つ面白そうな話が舞い込んで来ました。

取り壊しが決定している立派な邸宅の残置物や建具などをいただけるかもしれないというのです。

宮大工の手によって建てられたというお宅は、例えば窓ガラス一つとっても木製フレームの手作りということです。

僕はこれを商売にする気はなく、あくまでも新しい小屋作りの為のパーツ集めなので、目当てはこの数十枚もあるという窓ガラスに絞っています。

取り敢えず一度見に行ってきなよと鍵を渡されているので、近日中、東京まで行ってこようと思っています。

 

何気ない話をしている時はそれほど感じることはないのですが、例えば山梨から東京へ行く時に、僕は節約のために下道を使いますが、お金に不自由していない人というのは、高速道路を使って時間を圧縮することが当然だと考えているような節があるように思います。

自家用車を選ぶにしても、用途に合わせて車種を選ぶことが当然であって、僕のように税金が、車体代金が、駐車場代が、、などと考えることはないのです。

住む世界が違うよな…と僕は思うのですが、きっと彼らのような人たちは、僕のような異分子がちょっと面白く見えるのかもしれません。

まぁ、飽きられるまでの付き合いだとしても、僕も彼らから学べそうなところを探し、今後の小屋暮らしに活かしていけたらなと思っています。

※近日中、帰りが遅くなった場合はブログをおやすみします。



“小屋で暮らす人だから…の”やっぱり…”” への2件の返信

  1. おー、東京の家!
    しかも宮大工の建てた!?
    それはものすごく楽しみですね。
    窓とかどんなガラスなんでしょうか~。
    ワクワクしますねー。ご報告を楽しみにしています。
    道中どうかお気をつけて!

    1. 2mを超えるガラス窓が十数枚に、1mを超えるものが10枚程度、後は80cmくらいの擦りガラスなどが数枚ありました。
      殆どの窓には網戸がセットされていたところが良かったです。

      古いお宅の窓だったのでメンテナンスが必要ですが、是非いただこうと思っています。

      今回は下見で行ってきたので実際に取り外すのは来年になってからです。

      せっかく行ってきたので、細々とした残置物や椅子を何脚かいただいて来ました。
      古民家ではないのですが、裕福だったことが伝わってくるようなお宅でした。

      楽しかったです。

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