一度下げてから上げる

目覚ましのアラームが鳴っても直ぐに起きずにいると、1分くらいでアラームは止まり、5分くらい経ってまたアラームが鳴り出します。

この「スヌーズ機能」は、アラームの権威を著しく貶めたと思います。

 

宿泊施設のアルバイトも4シーズン目になりました。

うちの売りの一つには、炭火で料理が出来るという点があります。これの面倒なところは、「消し炭」です。

消し炭は、植物の土に混ぜたり、消臭材として使ったりも出来ますが、手っ取り早い処理方法は、やはり掘った穴に捨てることだったのだと思います。

ハイシーズンになると、毎日3つ4つのペール缶にたまった消し炭を一輪車に乗せ、数百メートル離れた空き地まで捨てに行くことになります。

坂道も多くて大変ですが、特に炎天下の中では汗が止まらなくなります。

消し炭を捨てる空き地に行く途中には、ダンボールや空き缶、ペットボトルなどのリサイクルゴミを保管する倉庫があります。どうせこの前を通るならと、ペール缶の他にもこれらリサイクルゴミも一緒に一輪車に乗せることが常です。

この作業は地味に大変です。

 

ずっと何年間もこの作業は大変だと思っていましたが、なんと今年からは、ゴミを収集所に運ぶ際に使っていたピックアップトラックで炭を捨てに行けるようになりました。

ちょっとしたことだとしても、仕事内容に口を出すのは気が引けます。しかし思い切って提案してみて良かったです。

冬の間に僕は、どうすればもっとアルバイトを楽にこなせるだろうかということばかりを考えていたのです。

『言ってみるものだな』と思いました。

 

 

午後からのワークショップは大盛況でした。

値段の違う2種類の工作を担当しているのですが、最近始めたバードコールが特に調子が良いです。

前回も書きましたが、一人でもお客さんである子供が作ってくれれば、その子が出来上がったバードコールを奏でて宣伝してくれるようになります。

これはまるで子どもたちを芋づる式に引き寄せるような、素晴らしい連鎖反応を生むのです。

最初は儲けることばかりを必死に考えてしまうのですが、ワークショップでずっと子どもたちと遊んでいると、次第に邪な気持ちは薄れ、純粋に子どもたちに楽しんでもらいたいと考えるようになってきます。

バードコールというのは、木にドリルで穴を開け、その穴にボルトを入れて回すだけのものなのですが、それだと子どもたちのすることが何もありません。

そこでヤスリで木を磨かせたり、絵を書かせたり、ニスを塗らせたりしているのですが、これらの作業で散々苦労させた後、ようやくボルトを登場させることにしています。

そして必ず一度は、「あれ、音がでないかもしれないよ、、今回は残念かな…」と脅かした後に、「キュキュキュキュキュー」とバードコールで鳥の鳴き声を奏でるのです。

この時の子供の目の輝きには少なからず心を動かされます。

 

僕は年寄りみたいですね。

[WS:13人]







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