「東京蚤の市」という、古道具が中心のイベントに行ってきました。
僕は2012年に、京王閣という競輪場で開催されていた頃から通っていますが、移住してからはあまり寄り付かなくなっていました。
・
時は流れ、「東京蚤の市」の開催規模は大きく膨らみました。
古道具のイベントで入場料を取ること自体が珍しかったというのに、最初は300円くらいだったものが、回数を重ねるごとに500円、700円と値を上げていき、そして今回の第16回開催は、なんと1000円になったようです…。
以前はお昼くらいの時間に家を出て、『ちょっと覗いてみるか…』くらいの気軽なイベントだったのですが、今では早朝に目を覚まし、車で長時間掛けて向かわなくてはならなくなりました。
台風19号の影響で、今でも国道20号は通行止めです。
※山梨県の「大月」から「勝沼」までの間は、高速道路が迂回路となります。
日々の不摂生が祟り、今日は僅かな睡眠時間しか取れていませんでした。
帰りの運転前に飲もうと思っていたドリンク剤を早くもあおり、左車線をキープしつつ、不慣れな高速運転を頑張りました。
後数分で、目的地である「昭和記念公園(東京都立川市)」だとナビが伝えますが、細い道を何台もの車が行き来しようとするため、俄に渋滞が起こっていました。
その後目的地に到着するも、今度は駐車場に車を停める為の渋滞が始まりました…。
駐車場渋滞は凄まじく、写真のゲートに到着するまでに、ゆうに1時間は掛かりました。
※油断していましたが、駐車場は有料です。
「840円」掛かりました。
なんとゲートをくぐってからも渋滞は解消されず、ここから更に数十分掛かりました…。
早起きして田舎から出てきて、本当に健気だなと思います。
駐車場から会場までの道のりは遠く、途中迷子になりながらも20分ほど歩きました。
ここが「第16回東京蚤の市」の会場です。
入場料「1000円」
会場内の地図やインフォメーションの書かれたパスポートを貰いました。
本の物々交換が名物なのですが、毎回本を持ってくるのを忘れてしまいます…。
会場内は、「古道具」以外にも、「古書」「豆皿」「植物」「フード」「占い」「マッサージ」「ワークショップ」「歌」「大道芸」などもあり、大賑わいでした。
これは「ウミウチワ」という海藻です。
タイドプールと呼ばれる海の潮溜まりのようなところで入手出来るようです。
小さいものだと、一つ1000円くらいから売られていました。
鹿の角などのように、山でもウミウチワに負けないくらいの「商材」が落ちていないか、探してみたくなりました。
・
思いがけず、現在では僕も古道具屋です。
そのため、今回のイベントにも何人か顔見知りの人たちが出店していました。
彼らの働きぶり、、というか価格設定をどうしているのかが知りたくなり、今回は久しぶりに「東京蚤の市」に行ってみることにしたのでした。
面白い(目新しい、かっこいい、かわいい、希少な)ものがたくさん集まるイベントであることは間違いなく、しかも古道具の知識は一切要らないので、誰にでも楽しむことが出来ると思います。(古いものはありますが、べらぼうに高い骨董品などはありません。)
商売っ気を出さず、あくまでも自分の為のコレクションだったり、食器やカトラリーなど、普段使いの物を探す為に来たいイベントだと再認識しました。
※僕も北欧のフォークを一本だけ買いました。(2800円→1000円に値下げになっていたもの)
会場から駐車場までの道のりには、一つの撮影スポットが出来上がっていました。
ススキの群生するこの場所を見て、都会の人々が喜んでいました。
確かに秋の日差しに溶け込むススキは美しいと思いますが、しかしどうしても、『山梨の自然はもっとエグいぞ…』と思ってしまいます。
マウント取りの嫌な大人にはなりたくないので、これも都会にしかない独特の風景だと思い、違うものだと思って眺めることにしました。
橋の上から見下ろすと、まだ車を停めることの出来ない人たちの渋滞が出来ていました。
蚤の市は後1時間もしたら終わってしまうというのに、彼らも本当に健気だな…と思います。
建物こそありませんが、インドのタージマハルを見に行ったことを思い出させる(美しい)公園?を、駐車場を目指して歩きました。
おまけ
蚤の市の会場から近かったので、帰りに「ジョイフルホンダ」に寄りました。
お化けホームセンターとしての確固たる地位を築いたジョイフルホンダも、久しぶりに来てみると巨大スーパーのようになっていました。
なんだこれ…。
何もわからないけど、なんとなく凄いような気がする望遠鏡がありました。
インパクトがヤバいので、少しだけ購買欲をくすぐられました。
ずーっと目が合っていました。
辛かったです…。
1ゲーム200円
「1」「2」「3」のアイコンの前を、光が高速で流れます。
その光をちょうど「3」の前で止めればいいだけだと思い込み、『これは簡単だろ…?』と思って挑戦しました。
僕の中では、ちょうど「3」の前で光を止めたつもりだったのですが、なんとボタンを押して光を止めてからが本番らしく、そこからしばらく光がスローになって勝手に動き出しました。
こんなルール、、嫌な予感しかしません…。
『しかもミニサイズ…』
・合板や2×4の値段調査
※2×4(12f)
さきほどやったゲームは、200円で1ゲームでしたが、出てきたプリングルスはミニサイズでした。
さすがに3つも取れば儲けものかもしれませんが、2/3で負けです。
しかし『始めからここで買っておけば良かった…』なんてことは言いません。
そもそもギャンブルというものは、刹那的興奮にお金を払うもので、まともにやれば、金銭的には胴元が勝つ仕組みなのです…。
帰りは高速道路で行き先を間違えてしまい、次の料金所でUターンさせてもらうというダイナミックな対応を受けました。
直ぐに行き先を間違えたことに気が付きましたが、高速道路にUターンはありません。
次の出口までは、黙々と目的地から(高速で)離れていくことになります。
この間は、とても不思議な感情に包まれていました。
この感情を表現するには、何という言葉を用いたら良いのだろうか…。
・明らかなる損失
・直ぐにリカバーすることは不可能
・粛々とマイナス方向に進まなくてはならない
・ミスを後悔したり、怒ったり、自暴自棄になっても意味はないと割り切り、前を向かなくてはならない
『諦観…?』
おしまい。