前回の記事:[台風19号]小屋暮らしのリアル…その①
『過去最強クラスの台風…。』
実際にこの暴風雨に晒されてみるまでは、どうせ大事には至らないと高をくくっていたのですが、今回は一味違いました。
風に煽られ何かが上空を舞ったような音が聞こえましたが、これが屋根だったとしても、この暴風雨の中を出ていく気にはなれませんでした。
我が家はうず高く伸びる赤松林の中に建っているので、今回のような大型の台風がやってくると、頭に当たれば致命傷となりかねない太さの枝が降り注いでくるのです。
※山林の購入を検討される方は、危ない木は先ず最初に切っておくことをおすすめします。
※我が家のトイレは母屋の外にあるので、この日は命懸けでした。
翌日
翌朝は嘘みたいに晴れました…。
大きな危険は去ったようです。
今回も大事には至りませんでしたが、運が良かっただけだと思います。
次に作る小屋はもっと災害に強いものにしようと思ったし、やはり危ない木は切ったほうがいいと思いました。
気は進みませんが、我が家の被害状況を見に行こうと思います…。
玄関を開けて直ぐのところにある水場ですが、カラスに荒らされたゴミ捨て場みたいになっていました。
こんな枝でも、フロントガラスに当たっていれば割れていたかもしれません。
オーバーフローした雨水が小屋の下に流れ込んでいたので、、
雨樋などの塩ビパイプを使って、雨水の逃げ道を作りました。
嵐の日に僕が聞いた音は、やはり屋根の飛ぶ音だったのです。
これまでにも何度か屋根を飛ばされていますが、やはり軽い素材のポリカ波板はよく飛びます。
一時しのぎの荷物倉庫だとはいえ、なんだかんだと数年は使うことになると思って建てるべきでした…。
土地の購入時から連絡の取れない隣人の赤松が倒れて来ました…。
後少しで小屋か車に直撃するところでした。
小さな木っ端ですが、地面に刺さっています…。
※普段は見せない我が家の後ろ姿です。
未だに透湿防水シートの壁ですが、あそこに登って貼り直すのかと思うと気が重いです…。
屋根の上に落ちてきた枝で穴が開いているかもしれないので、脚立を持ってきて覗いてみました。
想像以上に我が家の屋根は丈夫だったようで、ちょこっとの凹みはあるものの、特に修理の必要はありませんでした。
しかし掃除したばかりだった雨樋のカバーには、大量の松葉が堆積していました…。
普段は存在を忘れてしまうような小さな水路も、この日ばかりは立派な川のようでした。
先ずは車の掃除と、工具棚の修理から始めようと思います…。
追記
台風当日の「12日」から、「13日」「14日」と小屋に引きこもり、本日「15日」になって初めて車に乗って外界に出ました。
僕らが住んでいた山でも、崖崩れや倒木などがあって大変だったのですが、それよりも河川の周囲に住んでいた人たちはもっと怖かったと思います。
僕が子どものころに夢想した21世紀は、ロボットが身の回りの世話を焼いてくれるばかりか、雨はタイムスケジュールに則って降るし、当然のごとく、あらゆる天災からも守られていました。
ものすごく進歩したところもあれば、代わり映えのしないところもあるようです。
おしまい。
ご無事でなによりでした。
当方も生まれて初めての避難所に行き、台風が過ぎ去るのをまちました。
避難所なんて貴重な経験だと思いますが、しかしあのような生きた心地のしない時間は、もうこりごりですよね。
それどころか、僕らが子供のころに夢想した「世界の終わり」が日常になりつつあると感じます。
100年に一度の災害が、毎年になり、一年に二度三度となり、毎月、毎日になって世界は終わるのかもしれません。
「日本沈没」というお話はフィクションだったのですが、予言だったのかもしれません。
この長い歴史の中で、どうして今なのかと思ってしまいますね。
出来たら布団の中で死にたいですね。