少年時代は、コーヒーをブラックで飲む人やバファリンなどの頭痛薬を常備している人のことを大人っぽいと思っていました。
若くして白髪の多い人のことも羨ましいと思っていたし、眼鏡を外して眉間をつまみ、「はぁ…」なんてため息をつく仕草も、視力の良い僕にとっては、真似することの出来ないカッコいい仕草の一つでした。
今では僕もコーヒーをブラックで飲むし、先日は初めて頭痛薬というものを自分で買うまでになりました。
移住する前は右のもみあげに1本だけ生えていた白髪も、ランナーで伸びる草花のように2本3本と増えて来ました。それが先日、遂には左のもみあげにも1本飛び火しました。
最終的な僕の理想の髪型は、ふさふさだけど白髪で真っ白といった感じなので、今度そんな髪型の人がいたら、どうすればそんな髪型に出来るのか詳しく聞いてみたいと思います。
ただ、もはや若白髪とはいえなくなったとき、同じ気持ちでいられるかは分かりません。
そして不思議と視力だけは未だに衰えないので、去年は伊達メガネを買ってしまいました。
ここまでは僕の現在進行系の老化について書きましたが、次は少しだけクロの老化について書きたいと思います。
はっきりとは覚えていませんが、恐らく2年ほど前のことです。
家で飼っているクロの口元から牙が一本覗くようになりました。口を閉じていても1本だけは外に飛び出していたのです。
それからしばらくしたある日のこと、僕の目の前でポトッと牙が一本抜け落ちたのでした。
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なんとなく手に取り今でも保管しているのですが、遂に本日、残りのもう1本の牙も抜け落ちてしまいました。
僕の中でクロは、子猫3匹より+1歳程度の、比較的若い猫のつもりで飼っていましたが、どうもこれは怪しいかもしれません。
子猫+1歳の根拠として、僕が初めて出会ったばかりのクロはとても小さく見えたことがあります。その為、まだ成長途中の猫だと思っていたのです。
また、家の押入れで産んだ子猫の数が3匹だけだった点もあげられます。
猫は1年間(もう少し早いという人もいます)で成猫になるといわれています。僕と初めて出会った時のクロは小さく見えたので、まだ1歳未満だと思ったのです。
また、猫は一度の出産で8匹くらい産むこともあるそうですが、初産の時はちょっと少なめで、3匹くらいのことが多いという記事をどこかで読んでいたので、僕の中ではやはり、クロは子猫+1歳だったのです。
ただ、子猫3匹には牙が抜け落ちるような兆候すらないのに、クロは既に2本しかない犬歯を全て失っているのです。
そういえばクロはいつからかドライフード(カリカリ)を食べると吐いてしまうようになったので、今はウエットタイプの餌をあげています。
僕はクロの老化を思い、とても淋しい気持ちになっているのですが、年齢詐称疑惑のある当の本人は、なんとも穏やかな表情で外を眺めています。
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今日は朝から隣町の図書館へ行きましたが、切りが良かったので珍しく早めに帰って来ました。
次の更新は、僕が住んでいる北杜市の観光スポットのことを書く予定ですが、ふと、記事の内容に疑問が沸いて来ました。
「こんなことが書きたくて脱サラしたのだろうか?」
沸いてきた疑問はこんな類のものだったのですが、しかし多くの方に読まれるブログ記事というものは案外こんな感じのものなのかもしれません。
例えば前回書いたユーザー車検の記事は、ここ最近ではとても多くのアクセスを稼ぎ出しました。
他にも人気の記事は、「モロッコヨーグル」や「こごみの見分け方」なのです。
確かに「小屋暮らし」や「オフグリッド」、「セルフビルド」なんてキーワードに反応する人は少なくて当然です。
ただ、沢山の人に読まれたから何だというのか?という疑問も付随して沸いてきますが、一つ分かっていることは、注目された記事の後は面白い話や有り難い話が舞い込んでくることが多くなるということです。
未だに正解が見えてこない「良いブログの書き方」ですが、分からないなら色々と試してみるしかないのかもしれません。
最近どうも頭の痛い日が多いと思っていましたが、そういえば今は梅雨時期でした。よく職場の同僚が、台風だったり雨が降ったりすると、「こめかみ」を押さえ頭痛に耐えていました。
これも当時の僕には大人っぽい仕草に映っていましたが、今では自分でもやるようになってしまいました。
意外なことに、自分でもやるようになると嬉しくは感じないようです。
おしまい。