古道具屋みならいのリアルなところ|黒豆シロップの活用法

[Diary:594]

最近は仕入れた古物をインターネットで売るくらいのもので、汗水を流してお金を稼ぐということを殆どしていません。

※小屋作りというちょっと大変な作業はしています。

これまでの僕は、仕事というものは≒で辛いものだと思っていたし、仕事用の人格が必要で、自分の限りある時間を切り売りしているようなイメージを持っていました。

そして仕事が終わってからが本当の自分で、人生は仕事以外の時間にあると思っていたのです。

しかし仕事が終わった後はヘトヘトになっているので、家でゆっくりしたくなるし、休日も頭の中は仕事が占めていたので、仕事と自分の人生(生きがいとなるような趣味?)の両立はとても出来ませんでした。

今さらですが、勤め先は良く考えてから決めなくてはならなかったのだと思います。

仕事を決める際は、安定とか福利厚生などは二の次にするべきだったのかもしれません。

 

現在の僕の仕事は、あらゆるもの(特に古いもの)の値踏みをして、売ったり買ったりするものなのですが、お買い得なものを見つけるのは大変だし、買えたとしても直ぐに売れるとは限りません。

そう甘い仕事でもないので、最近の僕の収入の一部は、師匠の古物をインターネットで売ってあげた、その手間賃が占めています。

例えば預かって来た木彫りの人形が3万円で売れたとしたら、僕は3千円くらいをもらいます。

一見楽な仕事のように思いますが、実はやることも多くて大変なので、やはり一人立ち出来るまでの一時しのぎにしたいと思っています。

 

例えばブリキのおもちゃだったり、

古いトランジスタラジオなどを預かって来ては、僕がインターネットで売るのですが、10、20万円と儲けても右から左へと出ていくだけなので、たまに虚しくなることがあります。

しかし僕は修行の身なので、どんなものがどのくらいの値段で売れるのかを学ぶという点においては、このお手伝いは打って付けなのだと思います。

 

たまには僕が仕入れてきた物を師匠に見てもらい、どのくらいの時代のものなのか、本当に武士が使っていた物なのかなど、目利きしてもらうことがあります。

一度師匠に見てもらうことで安心して売ることが出来るし、『万が一掘り出し物だったらどうしよう…?』と手放すことが出来なくなり、塩漬けのようにすることもなくなるので助かっています。

 

少し前に、「江戸茶碗」と言われて買ってきたものがあります。

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師匠の目利きによると、確かに江戸期の可能性もあるとのことでした。

「江戸はなくても、明治くらいはあるだろうね。」

とか、

「これは真面目なものだよ。」

などと言っていました。

『”真面目”ってなんだ…?』とは思ったものの、良い茶碗(本当はお茶の道具)を買えたのかもしれません。

 

師匠にもらった梅。

 

お手伝いをしてもらった脚立。

 

金具部分に潤滑剤を吹きかけています。

 

素材が木なので、かなりの反りが出ています。

 

反りは直した方が良いのか、ヤスリがけをしたりオイルを塗ったりした方が良いのかなど、こういう雰囲気が売りの物は、意外に扱いが難しいです。



 

おまけ:黒豆シロップの使いみち

最近黒豆をたくさん煮ました。

とても美味しい黒豆で満足しているのですが、豆を食べ終わった後の、砂糖たっぷりのシロップの処理に困っていました。

 

食べ終わった後の黒豆シロップ。

 

まずはインスタントコーヒーに入れてみました。

ほんのり黒豆フレイバーで、甘いコーヒーが出来上がりました。

不味くはないのですが、これは無理やり黒豆シロップを消費しようとしているだけにすぎません。

もっと上手に黒豆シロップを活用したいと思いました。

 

次に試したのは、黒豆シロップとオートミールと小麦粉、少量のベーキングパウダーを混ぜた、クッキーとかパンのようなものを作ってみました。

 

これはなかなか美味しかったです。

黒豆シロップはまだまだたくさんあるので、次はどんなものを作ったら良いのかと考えています。

 

おしまい。



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