14.暇を持て余せない

間違いなく早起きだった。早寝したわけでもないのに自然と目が覚めてしまった。

急いでやらなくてはならないことは何も無いのでしばらく椅子に座っていたけど、部屋の汚れが目についたので掃除をすることにした。

丁寧な掃き掃除をしたら、木の皮や木灰、猫の毛に建材の破片など、どちらかというと野外を掃除したみたいなゴミが集まった。

結構汚れていたけど、やはりここはタイニーハウスなのでどんなに丁寧な掃き掃除をしても、30分と続かなかった。

残りが少なくなっていた飲料水を鍋やヤカンに移してしまい、空にしたポリタンクを持って車で水汲みへ。

水を汲んだあとは特に行くところもないのでそのまま直帰。

小屋に戻り未だ午前中であることに愕然とする。

これはダンボールを使ったDIYのアイディアを試すチャンスだと思い、これに着手。大分時間は掛かったけど、それでも外はまだまだ明るくて、これから何をしようかと困ってしまった。

庭を歩いていたら、雀よりも少し大きな鳥が空になったバードフィーダーの偵察に来ていた。

空になってからしばらく経つけど、それなのにまだこうやって見に来ていたのかと心を動かされ、慌ててバードケーキなる鳥の餌を作りに小屋へ戻った。

特別に美味しいものを作りたくなって、ピーナッツを砕いて鳥のケーキに混ぜてやった。

餌を設置して小屋に戻り、猫の出窓から様子を伺っていると、呆気ないほど直ぐに2羽の鳥がやってきた。

1羽はヒヨドリで、もう1羽は真っ赤なトサカの派手な奴だった。アカゲラか?

どうしようもない望遠レンズ(ピントが甘すぎる)を引っ張りだし最大倍率で撮ろうとしたけど、手持ちで撮ろうとしているのでどうしてもブレてしまった。三脚にレリーズを持ってくればいいのだけど、その作業が面倒なので連写をし、その中でマシなもの使おうというくらいのラフな感じで撮っていた。

撮って直ぐにデジタル現像までやってしまい、メディアに蓄積されたデータを全てフォーマットするまでやってようやく一呼吸つくことができた。

いつもより昼の時間が多くてこなすのに苦労したけど、夕方からはツララを持ってきて猫と遊んだり、インターネットに少し繋いだり、料理をしたりしていたらいつの間にかいつも通りの夜が迫っていた。

食後からの時間を「第2部」と呼ぶことがあるけど、今日は少し寝不足なので楽しめるか不安だ。

自分に最も適した起床・就寝のタイミングはどのように導き出せばいいのだろうか?

自然に身を委ねることで万事上手く行きそうな予感はあるのだけど、小屋暮らしの僕でさえパソコンやLED照明があるので、日の出日の入りに合わせた生活というものは思いのほか難しいのかもしれない。

・水汲み(32L)

・LED照明点灯時間:∞




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