急な来客用のストック羊かん

朝のミーティング中に見知らぬお婆さんが事務所に入ってきました。うちの宿泊客っぽくないなと思ったら地主さんでした。

大家/店子の関係ですが、一歩引いて見るとこれはなんだか歪な世界の話のように思えてきます。

開拓時代のアメリカのように、荒野を切り開き、自由に家を建てて住むことが出来たら幸せだと思います。その為には広大な土地を用意するか、思い切って人口を減らすしかないのかもしれません。

手付かずの広大な土地はもう地球上には存在しないので、例えば宇宙コロニーとか火星への移住が可能になれば、人類は幸せに暮らすことが出来るのかもしれません。もしくは、核戦争や未知の病原体によるパンデミックが起これば人口が減り、後に残った人間は宇宙へ行かなくても幸せに暮らせるのかもしれません。

幾ら考えても分からないことは実際にやってみるしかないのですが、どれもそう軽々しくは出来そうにありませんね。

せめて専門知識があり、かつ想像力豊かな人が作る面白いフィクション作品を読んだりプレイしてみたいです。

薄々感じているのですが、きっと僕は宇宙で暮らしたり、ムーピーゲーム(火の鳥|未来編より)に依存したり、不老不死を得ることなんて出来ずに、長くても数十年後には死にます。

子供の頃に思い描いて夢中になった21世紀はもう訪れないのだろうから、せめてフィクションの世界でくらいは楽しみたいです。

話が大きく逸れました。地主さんが来たところまで戻ります。

オーナー夫婦は、お客さんに接する時と同様の大げさな笑顔を浮かべ、地主さんに対しとても丁寧な対応をしていました。敷地内を案内するその姿は、まるで天皇陛下に対するそれです。

この後事務所に戻ってお茶に羊かんでも食べるのだろうか?そんなことを想像しながら自分の仕事をしていたら、僕の予想は的中したようで、昼休憩の時に僕にも羊かんが出されました。

もしかしたら地主さんの手土産だったのかもしれませんが、オーナー夫婦が急な来客用に用意していた羊かんだった可能性もあります。

昔、僕の家でも来客用羊かんがストックされていたことがありました。あの頃の両親の年齢に追いつく頃には、僕も来客用の羊かんをストックするようになるのでしょうか?

これが欧米のブックメーカーであれば、かなりの高配当になるでしょう。

 

そういえばオーナーは、僕と初対面の時も今日と同じような感じでした。オーナーの第一印象は、「営業スマイルが怖く、何を考えているのか分からない人」でした。

営業が出来る人はなんだって出来ると言った人がいましたが、その真偽はさておき、少なくとも僕は人付合いの上手な人間にはなれませんでした。

 

明日は雨の予報が出ていると職場で聞きました。

「雨の中で仕事をするのは大変だから、明日は休みにしちゃおっか?」

そんな感じで明日は急遽休みになりました。

きっと明日は雨の中図書館へブログを書きに行くと思います。

 

たまにふと疑問が浮かびます。

「僕は何故ブログを書くのだろうか?」

あれ、なんでだったっけ…?思い出せません。

人は習慣になっていることに対し、疑問を持てなくなるということがあります。この習性をうまく活かせたら良いのですけどね…。

おしまい。

 







 

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