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毎月第3土曜日開催の「やまとプロムナード古民具骨董市」で注意すべきことは、開催時間が16:00までとなっていますが、それよりも早くに店仕舞いしてしまう人が多いこと、そして車の駐車場所がなかなか見つからないことです。
やはり会場近くのコインパーキングに停めたいと思うので、いくつもあるパーキングの電光掲示板が「満」ではなく、「空」と表示された場所を見つけるまでは会場近くの道路をぐるぐるとラウンドすることになります。
今回は比較的早くに駐車スペースを確保出来ました
ちなみに駐車料金ですが、ここは30分100円とリーズナブルでした。
※他の車と並ぶと、ジムニーは小さくてチョロQのように見えますね…。
今回も無事に会場に到着することが出来ました。
会場に訪れているお客さんの9割くらいは日本の老人ですが、毎回外国人の姿も散見されます。
僕が相手にしているお客さんたちは、このような骨董市に行きたいけれど、諸事情あって行くことが出来ない人たちなのかもしれないなと思いました。
外国人に売るための商品探しが目的なのですが、いつも個人的に欲しいものも同じくらいか、それ以上に買ってしまいます。
例えばこのお店では、タガネや金属ヤスリ、フックやストーブのメンテナンス道具を買ってしまいました。
※一部は後ほど紹介します。
現在なかなかの金欠なので買えませんでしたが、ここに並べられている鉄製のスタンプは、かつて新聞の見出しなどで使われていたものだそうです。
デジタル全盛の時代だからこそ、このようなアナログなものを使った印刷物を発行するというのも、センスの良いカウンターになるような気がします。
ついコンプリートしてみたくなってしまいました…。
今回一番面白かった骨董は、靖国神社のマッチョな狛犬を凌駕する筋肉量の狛犬でした。
靖国神社の狛犬
※狛犬ネット(http://komainu.net/)より
バッキバキに割れた筋肉に震えます…。
都心に住んでいる人なら誰もが知っているお店ですが、ここは普段使いも出来るスーパーとしておすすめです。
僕がサラリーマンだった頃、日々のストレス発散によく利用させてもらいました。
テナントのケーキ屋さんやお惣菜屋さんも美味しかったのですが、スーパーのお弁当も、普段使いするような他のスーパーとは一線を画する美味しさだと思っていました。
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会場をくまなく回り、気がつくと2時間が経過していました。
帰りも高速道路を使うという訳にはいかないので、今回はこのあたりで帰ることにしました。
神奈川圏内で信号待ちをしていると、青年が慌てた様子で走ってきて、誰に貰ったのか3本も4本も火を点けた発煙筒を道路にばら撒いていました。
信号が青に変わったのでゆっくりと前方に進んで行くと、道路にはダンプに轢かれたヘルメット姿の女性が横たわっていました。
そして遠くからは救急車のサイレンが聞こえてきました。
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都市部に来る度に異様だと感じるのは、やはり人の多さです。
狭い土地の中にみっちりとすし詰めになって暮らしているイメージが湧きますが、これだけの人がいるのだから、日々様々なエピソードが繰り広げられているのだと思います。
先程道路に倒れていた女性や女性の近親者、友達には大きな事件ですが、それ以外の人にとっては、矢継ぎ早に起きる事件の中の一つに過ぎません。
心無いことを言うようですが、一つ一つの事件に一々向き合っていられるほど、ここで暮らす人々にはゆとりがないような気がします。
どこを見渡しても商品を売る店ばかりが乱立しているし、テレビやインターネットでは衝撃的だったり、自分の将来を悲観させるようなニュースばかりが目につきます。
そしてそれらに負けないくらいの娯楽が次々に生まれ、それは暇つぶしとか逃避として消化されていくのだと思います。
僕がこの瞬間にパッと社会から消えたとしても、間違いなくこの世界は何の変化もなく、昨日と同じように回ることは明白だし、数百年後の社会にまで影響を及ぼすような人は、この世に一体どれだけいるというのだろうかと考えてしまいました。
この世は無常だといいますが、だったら何故僕らは切磋琢磨、生き抜こうとするのでしょうか?
この可愛らしい犬に聞いてみれば、何か分かるかもしれませんね…。
[買ってきたもの]
一部ですが、今回買ってきたものを紹介します。
謎のオブジェと緑色のレザー
レザーはとても安くして貰えたので買いました。
これでiPhoneケースを作ろうと思います。
謎のオブジェは、何故買ったのか、、言葉にするのは難しいです。
僕にはフィギュアを部屋に飾る人の気持ちが理解出来ないのですが、案外このオブジェを買った時の気持ちと似ているのかもしれません。
中にはLEDのランプが入っているのですが、ショートしてしまったようで下部がドロドロに溶けていました。
高い商品ばかりが陳列されているお店にあったものなのですが、このような状態だった為にこのオブジェだけは手が出る値段でした。
高い商品ばかりに囲まれていたことで、謎のお得感が出ていたような気がします…。
左から、フック✕3、ストーブ用錆止、タガネ
ストーブ用錆止の使用法
これは明治から大正時代にかけての陶器です。
とても今の僕には手が出ない代物の筈ですが、外国人のお客さんが過って割ってしまったようです。
金継ぎの練習をしたいと言ったら格安で譲ってくれました。
店主はとても悲しそうな顔をしていました…。
次回以降、お小遣いがある時は積極的にこのお店で買い物をしようと思います。
プリントではない手描きの模様は浮き出ていて、なんだか味があるような気がしてきます…。
正直良くわかりませんが…。