祈りとか信仰とか開放のようなもの|煙突のタールを剥がしたい

実は先日、遂に風呂小屋のコンクリートブロックを積み重ねるという段階が終わりました。

(化粧はまだですが、)これは薪風呂が完成したことも意味しています。

時間は掛かったのですが、やったことは単純作業の繰り返しだったので、ブログにまとめるとすると1回か2回程度のボリュームしかないと思っています。

降り積もった雪をかき、ブログ記事にするために改めて使ったコンクリートブロックの数を数えたり、特筆すべきところの形状を手元のノートに書き写したりしていたのですが、震える指を見てふと疑問が湧きました。

 

デジタル描画だろうが手書きだろうが、僕が薪風呂の作り方をまとめているこの作業、瞬間には、一体どれだけの価値があるというのだろうか?





一瞬グラつきましたが、直ぐにこれは愚問だと一蹴しました。

そもそも僕の行動指針に効率の良さを第一に持ってくるのは止めようと思ったから、やっと入社した会社を辞めようと思えたのだし、決して効率が良いとはいえない生活でも楽しく日々を送る為にはどうすればいいのかと考え到達したのがこの小屋での生活だったのです。

僕が素晴らしいと胸を張って言えることを愚直にまとめて公開するこの作業には、ある種の祈りや信仰、そして開放といった意味合いがあるのかもしれないなと、面白半分にですが、そのように考えてみました。

 

とはいえ、この日記もあと少しで節目となる[Diary:365]を迎えます。

思った以上に日記に掛り切りになってしまったので、そろそろタイニーハウスピリオディカルズの記事もバランス良く書いていきたいと思うようになってきました。

その為、多少の軌道修正を視野に入れようかなと思っています。

 

 

去年が暖冬だったこともあり、今年の冬はなんだか厳しく感じます。

暖を取るための薪の使用量が多くなっていることと、5シーズン目の冬ということで油断が生じ、薪割りが疎かになっていたことも重なり、薪の乾燥が追いつかなくなる瞬間がありました。

十分に乾燥していない薪を燃やすとどうなるのか…?

火付きが悪かったり、炉内の温度が上がりにくくなるという以外にも、野外に突き出た煙突からはタールや木酢液が染み出すという現象が起こり、これが一番の問題になっています。

特に我が家の煙突はシングルの煙突なので、野外に出た瞬間煙突内の温度は急激に下がってしまうのです。

これもタールが染み出してしまう一つの要因になります。

特にここ数日は冷え込みが厳しかったこともあり、外に出てふと見上げた煙突には、染み出したタールがべっとりと付着していました。

 

去年の年末に買ったばかりの90度エルボですが、もうこんなに汚れてしまいました…。

自宅で使っているシャベルでタールを削り落とそうとガリガリやってみますが、まったくといっていいほど削れませんでした。

次は灯油を浸したウエスで擦ってみましたが、これもまた効果はありませんでした。

最後はバーナーでタールを温め液体状に戻し、そこをスコップでこそぎ落とすようにしてやってみました。

まだ一回こそいだだけなので汚いのですが、この方法は確かな効果を感じることが出来ました。

スコップだけでは落としきれないタールを、仕上げに紙やすりで擦ってみたのですが、確かにタールは落ちますが、ステンレスの表面も白くなってしまうくらい傷が付いてしまったので、途中で止めておきました。

まだまだ薪ストーブを使わなくてはならない季節なので、同じようなことが今後も繰り返されると思います。

その度にタールの掃除をするのは大変なので、徹底したクリーニングはシーズンの最後にやることにしました。

 

最近伸ばしたワイヤーブラシの柄ですが、2m以上あるのでこれが意外に重たく、取り回しが良くありませんでした。

もっと細い鉄棒が安く手に入ったので、こちらに取り替えようと思います。

ブラシの柄の針金部分を鉄棒にぐるぐると巻きつけました。

仕上げにアルミテープを巻きましたが、このままだとまだ動いたので、太めの針金で上からキツく締め付けました。

 

[おまけ]

雨水タンクのコックに到達するまでの道が凍ってしまい、いつものように長いペグを使ってハンマーで氷を打ち砕くのですが、それでも凍っていない層に到達出来ず、コックから水を出すことが出来ませんでした。

仕方ないので上部の蓋を開き、分厚い氷を割って、お椀で掬ってポリタンクに水を移しました。

 

今日はちょっとだけ春が恋しくなりました。



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