燃料として植えられた赤松|松ヤニを集めて火を灯す

以前、松の実が売られているのを見て、もしや我が家の赤松からも採れないだろうかと松ぼっくりを眺めたり羽の一部を千切ったりしましたが、それらしいものは見つかりませんでした。

 





ひょんなことから松の実熱が再燃し、今度はまじめにネットで検索してみたところ、我が家の「赤松」は、食用になるくらいの大きさにまで成長するものではないということが分かりました。

松茸は生えてこないし松の実も採れないし、近隣住民には切った方が良いと言われてしまう我が家の「赤松」には一体どんなメリットがあるのだろうか。

 

夏の強い日差しを遮ってくれるので、小屋の中に入ると涼しくて安心しますが、松は常緑で落葉しないので、冬の貴重な日差しも遮ってしまいます。電力をソーラー発電に頼っている我が家としては大きなマイナスなので、日差しに関しては一長一短あるというところ。

 

すると放置され、人間の手の入らなかった我が家の「赤松」には、「倒木の恐れ(我が家の赤松は、小屋の何倍もの高さにまで成長している)」というマイナスだけが残ってしまうような気がしてきます。

 

そもそも昔の人が赤松を植えた理由はなんだろうかと調べてみると、理由の一つには、「燃料」として使えたからだそうです。

赤松は針葉樹なので成長が早く、多分にヤニを含んでいるので高火力です。

おまけに自然界の着火剤と言われる「松ぼっくり」を落とすので、薪ストーブなどの焚き付け時には重宝します。

 

そういえば最近車をぶつけてちょっとだけ削れてしまった赤松からは、透明なボンドのような、粘着性があり、清涼感のある良い香りを発するヤニが滲み出ていました。

これを棒に取って火をつけてみたことがあるのですが、明るくて激しい炎が上がりました。

 

細長く不健康に伸びてしまった我が家の赤松は、倒木を連想させる迷惑な存在になってしまうことが多いのですが、本来なら僕の生活を支えてくれる相性の良い植物だったのだと思います。

きちんと人間が管理出来ていれば、危ない高さになる前に倒して燃料にしたり、幹の方に傷を入れてヤニを取り、夜間の明るい照明に出来たのかもしれません。

 

[おまけ]

今日も雨が降っていてすることもなく暇だったので、松ヤニを集めて火をつけてみようと思いましたが、以前に一度この場所でヤニをこそいでいたので、今日はあまり収穫することができませんでした。

 

傷が出来た日(車をぶつけた日)が10/3なので、もう18日が経過しようとしいる「赤松」

 

時間経過の為か、少しヤニが固くなっていました。もしかしたら寒さによって固くなったのかもしれません。

ホスタ(ギボウシ)の花の茎で僅かに染み出した松のヤニを集めました。

透明だったヤニは、茎で擦られると泡立てた卵白のように白濁しました。

 

収穫した松ヤニに火を灯したところ

 

僅かに付着した松ヤニに火をつけると、バチバチバチと爆ぜながら火が灯りました。

松ヤニが沢山採れたら、かなり明るい照明になると思います。

 

おしまい。




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