嫌われ者のオジさん(共産党員)

図書館でパソコンを開くと、元同僚(定年退職者)からメールが届いていました。

図書館でしか使わない作業用パソコンのメーラーにだけ残っている古いアカウント宛に送られたメールだったので、危うく見落としてしまうところでした。

送り主のオジさんは共産党員です。それが故に?会社の労働環境にとても口うるさい一面がありました。

僕の勤めていた会社には労働組合があったので、職場環境のことはそこに任せておけばいいのにと言っても、オジさん曰く、労働組合は全く機能していないから任せておけないのだそうです。





管理者からすると、オジさんの存在は面倒なので、当然評価は最悪になります。

その為、共産党員は昇進試験を受けても意味がないという噂がありました。

確かに、年配者の中に数人だけいた共産党員は皆、平社員でした。

 

管理者に嫌われるのは当然としても、共産党のオジさんたちは若者たちにも嫌われていました。

研修の時から、配属先にいる共産党員との接し方を教え込まれたり、共産党員を省いた者たちが全員参加させられる集会があったりと、その会社で普通にやっていこうと思ったら、まず共産党員には近付かない方が良いことに気が付くのです。

 

取り柄のない中途入社だった僕のスタンスは、そんな共産党員とも仲良くやっていこうというものでした。

そんな僕に上司は、「誰に付いていくのかは良く考えた方が良いぞ」と釘を刺してきたこともありました。

社内でアンタッチャブルのような扱いを受けていたオジさんは、自分の置かれた待遇は、まるで「沈まぬ太陽|著:山崎豊子」のようだった、昔はもっと酷かったと口癖のようにいっていました。

 

さて、オジさんからのメール内容ですが、来る選挙で、共産党に投票してくれというものでした。

選挙時期にしかメールしてこないオジさんのことを下手くそだと思うし、人に嫌われてしまうのも分かるような気がします。

下のリンク先でも同じことを書いていますが、宗教、学歴、年収、懇意にしている野球チームの話などと同様に、政治の話をする時は、よくよく相手を選んでからにした方が良いのかもしれないなと思います。

[三宅洋平][Twitter|ツイッター]とある小屋暮らしの政治観|奪われたTL|タイニーハウスピリオディカルズ

“出来るだけ近付き過ぎずに冷静でいて、それでもここぞというタイミングだけは間違わないような大人になるには何から始めたら良いだろうか?

先ずはそこら辺から考え始めようかな?と思っています。”

リンク先の文章の中で見つけました。

現在の僕の政治に対しての情熱は、この頃からも格段に盛り下がっています。

政治の話になると、「次の選挙は本当にヤバいから投票してくれ!」みたいなプレッシャーを受けることがあります。

僕の恩師の口癖に、「この世は脅迫に溢れている」というものがありました。

言った本人でも気が付かないくらい小さな脅迫も含めると、僕らの周囲には常に様々なプレッシャーに満ちているのだそうです。

 

共産党のオジさんには、「いま小屋に夢中だからゴメン」と返信しようと思いましたが、これではオジさんを悲しませてしまうかもしれないので、笑顔の顔文字でも送っておこうと思います。

歳をとっても元気なことは素晴らしいのですが、ちょっと残念な気持ちになってしまいました。




“嫌われ者のオジさん(共産党員)” への4件の返信

  1. 「おっとうっかりでうちのメーラーが
    どこかにメールをやってしまったので僕は見てないよ~。」
    と言う名前のスルーをよくやっています^^;
    まぁ読んでるんですけど(笑)
    面倒さを回避すると言う名のスキル発動です。

    1. りんさんこんにちは。

      そうなんです。

      メールの良いところは、相手に届いているかも、開いて読んだかも分からないところだと思います。

      嫌だったり面倒だったりするということは何かしら原因があると思うのですが、それが一体何なのか、言葉にしようとすると難しいですね。

  2. 公meh党、共sun党、鸚鵡真理教(元)の人たちは基本まじめでいい人なんです。そこは一つ目をつむって付き合うのが大人の対応でしょうね。

    1. 分かる気がします。

      基本、善玉な人が多いと思います。純粋という人も。

      また、拠り所になっている人も多いのではないかと思うことがあります。

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