身体を酷使した次の日は、出来ることなら休みたいものです。
雇われ仕事をしていればそう自由にはなりませんが、オフシーズンの僕はだたの無職です。
無職であることに不安になるよりも、今は自由であることを喜ぼうと思います。
目が覚めてもベッドから出ず、読みかけの本を手に取りました。
残りページを全て読んでしまってからようやく、ロフトから降りました。
起きたままの服装では少し肌寒く、陽の当たる庭にいたほうが暖かかったです。
庭に作ったソーラーシステムにノートパソコンを充電しに行った帰りは、暫く庭を見回りました。
トマトやカボチャの生育具合をみていると、近くで「カタン」と、何かが落ちた音が聞こえました。
誰かに呼ばれたような気がして立ち上がり、音の方へ向き直りました。
古材の雨よけにしているトタンの上に、小石のようなものが転がっていました。
近付いてみると、小石に見えたものは「栗」でした。
上をみると、今年唯一実った毬栗が割れていました。
この栗の木は、土地の開拓をしている時には地面に横たわるようにして、辛うじて生きているという状態だったものを立て直し、添え木で支えていたものでした。
添え木をしてからは手を出しませんでしたが、実を付けるまでに成長していたのです。
庭には沢山の木々が茂っていますが、この栗の木は特に大事にしたいという気にさせられました。
開く前の栗
一つの毬栗の中には、これだけの栗が入っていました。
今年はこれだけでしたが、来年はどうなるのかと、楽しみがまた一つ増えました。
我が家の栗が食べ時となったということは、当然道端の栗も食べ頃に違いないと思ったので近所を散歩したところ、思ったほど栗は落ちていませんでした。
栗以外にもアケビの実が生っていましたが、こういう道端のフリー食材は早い者勝ちです。
収穫されずに残っていたアケビは、既に開いていたり、まだまだ小さいものばかりでした。
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小屋に戻ってからは猫と遊んだり本を読んだりしていたのですが、次第に眠くなり、ちょっとのつもりが夕方まで眠ってしまいました。
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目を覚ますと辺りは薄暗くなっていました。
少しくらいは仕事をしないと落ち着かないので、溜まった洗濯物を持ってコインランドリーへ向かいました。
洗い上がるまでの間、コインランドリーの光で「ゴルゴ13」を読みました。
読了後、多少世界情勢に明るくなれた気がしました。
今日が終わろうとしています…。