26.親離れ子離れのタイミング

目を覚まして時計を見たら14時だったので目を疑いました。久しぶりにたくさん眠ってしまい、何だか気恥ずかしいまま一日がはじまります。

ずっと寝不足が続くと、僕の場合は凡ミスが増えます。また、感情のコントロールが雑になるようで、妙に元気だったかと思うと、途端に落ち込んだりと面倒になります。

ただ、14時まで眠ってしまっては、頭がずんと重くて調子が出ません。細かいところまで気にしていると、人間は幾らでも面倒になれるようです。

目覚めと同時に頭のなかでは何か考えの事の続きを始めていました。きっと夢の中で考えていたことの続きなのでしょう。

それは周りの目を気にするあまり、自分を見失っているのではないかと心配になる人のことでした。暗闇で困ったときの灯台のようなものを自分の中に持っていないことが原因で、バランスが取れなくなっているように見えるのです。僕も昔はそうだったし、当然ですが今でも鉄壁ではありません。

ただ、自分のことをよく理解していれば、過度に期待したり嫉妬したりということはなくなると思っています。また、自信を失いそうな時に自分を助けたり鼓舞させるのは過去の自分ということが多々あります。僕はこれに気がついてからというもの、自分の中にも探せば、好きになれそうなところや頼れそうなところがあることを知りました。

 

明日も行きますが、今日も図書館へ行きました。

閉館10分前にはそれを知らせる放送が流れるので、そのタイミングでやっていたことを中断し、帰る支度を始めます。図書館司書に「ありがとうございました。」と言って帰りますが、一度も話したことのない方ですがそれでも随分と長い付き合いです。今ではやさしい笑顔で僕と同じように、「ありがとうございます。」と言ってくれるようになりました。

帰りしな、前方で乗降中のバスが道を半分ふさいでいました。パッシングやウインカーを使って意思の疎通を図り、それがうまくいってお互い気持ちよくクラクションを鳴らして別れました。

もしかしたらこの運転手とは今後二度と会わないかもしれないけど、出会い方が違えば友達になれたかもしれないと思えるくらい距離が近かったように錯覚してしまいました。

インターネットに繋がっていない僕が今日確かに感じることの出来た「幸福」は数知れません。

 

なんだか今日の日記はやけにしっとりしていると感じますが、これには理由があります。

去年の11月以来、久しぶりに親族からメールが届きました。子供の頃からお世話になっている親切なおじさんからでした。

おじさんにはお世話になったと思っているので、このままいったら一生頭の上がらない人なのですが、そのおじさんに言われたのです。

 

「今月末はお前の母親の誕生日だから、何かしら贈ってやらないか?」

 

 

最後になってようやくタイトルと繋がることを書けますが、僕は人間の子離れ親離れは異常に遅いと感じています。

親猫はある程度躾を終えた段階で、子猫に対する態度が豹変します。徹底的に冷たくあしらい、引き離すのです。傍目に見ていても辛くなるほどです。

人間だって同じです。動物的に考えれば、思春期が始まる中学生くらいの段階で、本来なら親元から巣立つのが正常なのではないかと思います。

ただ、社会はそのようになっていないので、難しいことなのでしょう。

 

はぁ、プレゼントどうしよう…。

 

【図書館】
【LED照明点灯時間:11時間】

 




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