移住する以前の僕なら、お金を稼ごうと思ったら求人雑誌を買うかハローワークに行くか、インターネットで働き口を探すことくらいしか方法がありませんでした。
移住して4年目になりますが、サラリーマンをしていたころに貯めた貯金などはとうの昔に底をついています。それなのに一度だって「自分を雇って下さい」と働き口を求めたことがありません。
まともな生活を送ろうと思ったら、その“まとも”に応じた収入が必要です。
細々とした収入だけではご飯を食べるくらいしか出来ません。
これでも以前の生活に比べれば本当に楽になったと日々、幸せを感じてはいるのですが、次の展望を持つにはもう少し稼げる収入源が必要でした。
もう少し稼ぎたいとはいっても、安定した収入が約束されたサラリーマンを辞めて移住したという背景もあるので、基本的には自分のやりたいことしかやりたくはありません。
そう思うと夏のアルバイトも将来的には卒業しなくてはならないのですが、では自分のやりたいこと、出来ることは何だろうかと考えました。
僕は長年猫を飼っているので、猫に関することだったら分かることもあります。
非常にまどろっこしい前置きになりましたが、遂に猫に関する幾つかの商品が完成しました。
今日の午前中には、久しぶりに一眼レフカメラに三脚をセットし、光加減や小物の配置などを工夫し、200カットくらい商品の写真を撮りました。
僕のカメラは、10年ほど前に買った時でも既に古い部類に入っていました。現在ではとても古い部類です。なかなかピントが合わなくなったし、RAWで撮ると120枚くらいで一旦メディアが一杯になります。
メディアが一杯になる度にパソコンにデータを避難させなくてはならず、これは地味に面倒な作業です。
一度容量の大きなコンパクトフラッシュに取り替えたことがありましたが、なんと一眼レフ本体側の性能が追いつかず、使用することが出来ませんでした。
きっと昔の人は、容量の小さなメディアを何枚も持ち歩いていたのでしょう。
僕は古いカメラに固執しているわけではないのですが、壊れてもいないものを買い換えることが出来なくなってしまいました。
しかし動画撮影機能のある一眼レフカメラは少し欲しいと思っているので、単純にお金がないから新しいカメラを買うことが出来ないだけなのかもしれません…。
『かもしれません…。』と書きましたが、「お金がない」に間違いはないので、上の方で偉そうに書いてすみません。
手作りの猫グッズは、インターネットで販売することを目的にやってきました。
どこで売ろうかと考えたり商品説明を考えたりという作業は面倒ですが、達成感が後押ししてくれるような感覚があり、概ね形になって来ました。
後はボタン一つ押すだけですが、最後にもう一度確認してからにしようと思います。
一度はこっそりと販売するつもりでしたが、やはりブログとリンクさせるかもしれません。
猫を飼っている方や、プレゼントに猫グッズを検討している方には是非、ご覧になっていただけたらと思います。
自分の作ったものを人様に買ってもらうなんておこがましいと以前の僕ならそう思う筈ですが、今回の作品は、自分の中では良いものが出来たと満足しています。
売れなかったら自分で使えばいいし、何かを頂いたお礼に使ってもらうことだって出来ると思っています。
出品にかかる費用も、売れるまでは掛かりません。
集団生活を軽視し、自由気ままに生きようと思うことすら憚れる時代もあったのだから、きっと現代は恵まれた時代なのだと思います。
時代が変わったというのであれば、当然生き方だって変化していく筈です。
一旦、『儲かったら◯◯買おう』という、取らぬ狸の皮算用マインドからは抜け出しておこうと思っています。