丸一日途切れることなく雨が降ったということはありませんが、雨が降らなかった日はいつが最後だったか思い出せないくらい、ここ最近はずっと雨降りの日が続いています。
ロフト上のベッドで横になっていると、頭の数十センチ上がトタンの屋根なので雨音がとてもうるさいです。
実際に外へ出てみると案外小雨だったりもするので、僕の建てた小屋は雨音が目立つという特徴があるようです。
また、玄関を出て車に乗り込むまでの数メートルは、頭上に赤松が聳えているお陰でそれほど濡れずに済むという特徴もあります。
巨大な赤松は倒木の恐れがあると脅かされたり忠告を受けたりした為に、しばらくは目の上のたんこぶ扱いをしてきましたが、雨や風や強い日差しを遮ってくれるし、落ちた枝や松ぼっくりは良く燃える燃料になるし、木に切り込みを入れて松ヤニを集めれば夜間の照明にも使えるそうです。
そういえば松茸は赤松に生えると聞きますが、これまでに一度も見たことがありません。
キノコ自体はそこら辺から出てくることがありますが、得体の知れないものばかりでどれも松茸ではありませんでした。
何かのきっかけで我が家の赤松から松茸が生えてきたとしたら大変なことです。
住んでいる土地に食べさせてもらえるとすれば、これこそ「金のなる木」だし、「濡れ手に粟」といえます。
しかしこんなものに一縷の望みを託してしまうほどは困ってないので、万が一にも赤松から松茸が生えてきた場合は、贅沢を越えて馬鹿に見えるような食べ方をしてしまおうと思います。
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今日は何処へも行かず、猫グッズを作っていました。
猫グッズを作るという名目があるだけで、どうも最近は散財しがちです。昨日の夜も、直角を確かめたりケガキ線が引けたりする工具で「スコヤ」というものがあるのですが、これが欲しくなってしまいました。
明け方まで検討を重ねましたが、結局買うことなく寝てしまい、明くる日になって作業を始めたところ、大体のことは手作り治具があれば代用出来たし、一手間掛ければクリア出来たりすることが分かりました。
一手間を減らすことの重要性も理解出来ますが、このペースで工具が増え続けると外に作った工具入れに収まりきらなくなるし、取らぬ狸の皮算用で、僕の作った猫グッズが一切売れなかった場合はこれまでにないくらいの窮地に陥ると思うので、油断は出来ません。
それでも塗装をしていれば一気に塗り終えたくなるし、雨がぱらつけば濡れたくないと思います。
お金があれば便利な物は幾らでも手に入るし、屋根のある作業場だって簡単に作れます。
しかし僕にはお金の代わりに時間があります。
塗装は片側が乾くまで待てばいいし、雨が降れば作業をやめてしまえばいいのです。
このような生活スタイルは、慣れるまでは罪悪感のようなものが付きまとうし、本当に良いのだろうかと不安にもなります。
しかし何が良くて何が悪いのか、そんなことは基本さえ押さえておけば問題にはならないものだと思います。
善悪の基本とはやはり、人に迷惑を掛けないということだと思っています。
…もう締めようと思ったのですが、人に迷惑を掛けないことを善悪の基準にしてしまうと、ますます人付き合いが出来なくなりますね。困ったものです。