「ブランディング」といものはとても重要ですが、正解が分かりにくい分野でもあると思います。
ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼など顧客にとっての価値を高めていく企業と組織のマーケティング戦略の1つ。 ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。 また、その手法。 ブランディング - Wikipedia
今日は僕の好きなお店、「かっぱ寿司」のことを書こうと思っています。
先日、かっぱ寿司、「食べ放題」で反撃へ 男性1580円でというニュースを目にしました。
是非頑張ってもらいたいと思っています。
まだ原宿に「かっぱ寿司」があった頃は、「100円寿司」、「回転寿司」といえば「かっぱ寿司」一択でした。多分
「かっぱ寿司」は回転寿司のパイオニア的存在だったのです。
それが今では、「くら寿司」「スシロー」「はま寿司」にその座を明け渡してしまいそうです。
「かっぱ寿司」が全盛の時は、かっぱ寿司の地下ではさらわれたかっぱが寿司を握らされているという都市伝説があったくらいなのに、今では浮いた話の一つだってありません。
馴染みのある企業が衰退していくのは悲しいし、何より僕はかっぱのどうしようもないキャラクターが好きだったので、かっぱ寿司が目に入れば、くら寿司やスシローよりもかっぱ寿司を優先していました。
それでもくら寿司やスシローに比べると店舗数が少ないので、このままではジリ貧だとも思っていたのです。
確かに「くら寿司」は注文のタッチパネルにiPadを採用していて使い易いし、お皿を5枚投入すると一回ガチャガチャが回せます。
寿司といえばマグロという人も多いですが、マグロといえば「スシロー」のマグロは大きくて立派です。
「はま寿司」は醤油だけで5種類もあったし、チョコレートブラウニーは絶品でした。
店舗も内装も若干古臭く劣勢に見えた「かっぱ寿司」ですが、ある時からひと席ごとに沢山のドレッシングを並べるようになりました。
僕は並べられた調味料やドレッシングは全種類試したくなる性格なので、このサービスはとても気に入りました。
かっぱ寿司はオシボリが使い放題なところや、お持ち帰りの容器が席ごとにあること、醤油皿があるところなんかも好きなのですが、こんな細かい点が応援したくなる気持ちを支えているのかもしれません。
ただ、わさびが一つ一つ小分けなので面倒です。
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先日、久しぶりに「かっぱ寿司」を見つけたので入りましたが、なにか違和感がありました。
なんとなく華やかさが失われたような感じがしたのです。
店舗に入る前の、のれんや看板のデザインやがチープになった変わったからかと思いましたが、それだけではありませんでした。
なんと僕の好きなかっぱのキャラクターが殆ど見当たらなくなったのです。
これはさらわれたかっぱが寿司を握っているどころの話ではありません。
かっぱが瀕死です。
食卓にも、僕が好きだったドレッシングは見当たりませんでした。あのサービスは終了してしまったようです。
これではもうかっぱ寿司には行けないかもしれないと思いかけていたタイミングで、冒頭のニュースが目に入ってきたのです。
僕は回転寿司に行っても1580円≒15皿も食べませんが、それはお金のことも多少は考えているからだと思います。
「食べ放題」だったらお金のことを気にせず食べられるので、これはもしかしたらかっぱの窮地を救うかもしれません。
ただ、普段10皿も食べれば満足することを考えれば、やっぱり僕はかっぱ寿司のブランディングに一抹の不安を覚えてしまいます。
しかし1580円という値段設定は絶妙だと思います。
この食べ放題プランが当って、また沢山のかっぱたちと店内で出会えることが出来たら嬉しいです。
おしまい。
[おまけ]
かっぱ寿司の新しいロゴ