今日はバレンタインデーなので、チョコレートを貰った話をします。
白金に店舗を構えるチョコレート専門店のホワイトチョコは100g/882円です。
ハート型のホワイトチョコレートにラムレーズンをあしらった、大人向けのチョコレートを貰いました。
僕は大人だし、ホワイトチョコレートが好きなので嬉しかったです。
どんな人に貰ったのかは、この日記を読み進めていただければ分かります。
昨日買った缶スプレー(黒)を振りながら外に出ました。
地面には雪が残っていますが、新聞紙を広げ黒色に塗りあげたいものを並べていきます。
・スーパーで貰える発泡スチロール製の箱✕2
・ダンボールで作ったソーラークッカーと、それに付随するもの
黒色にするのは、太陽熱を吸収しやすくする為です。おしゃれとかではないです。
肝のところだけ書いてしまうと、「発泡スチロールにスプレーを吹きかけると溶解する」だと思います。
白色の発泡スチロールに黒色のスプレーを吹きかけると、”有機溶剤が発泡スチロールを溶かす”というわけですね。
遠くからみると「ライトグレー」って感じでしたが、スプレーが無くなるまでしつこく吹きかけ、なんとか黒っぽくはなったと思います。(そのうちTP用の記事になる予定です。読んでいただけたら嬉しいです。)
黒く染めた発泡スチロールは、苗の育成箱として使います。
寒い時期から種(自家採取)を植え、春になったら苗を植える予定です。
入れ物は出来たので、後は土です。
最も日当たりの良い場所はかろうじて雪が溶けていたので土が掘れると思ったのですが、スコップを突き刺そうとするも、1cmだって刺ささりませんでした。
表面をこそぐように土を切り出し、ふるいにかけたのですが、まぁ面倒な作業でした。
このままの土だと栄養が足りないはずなので、土地とアスファルト道路の堺にあるグレーチングの溝に詰った腐葉土をすくいに行きます。
アスファルト道路までくれば雪も少なく、こちらは難無く腐葉土を掘り出せました。
こんなことをしていたら隣のオバちゃんが通り、(犬におしゃれな服を着せてる人。以下Yさん)友達の家の猫に餌をあげてきたと水の入ったペットボトルを持ち上げながらいいました。
この辺りには洋書だけを取り扱う秘密の?本屋があるという話などを聞いていたら、普段から顔は合わすけど、会釈くらいで話したことのない夫婦がこちらに登ってくるのが見えました。
Yさんとこの夫婦は知り合いだったようで、僕はこのとき初めて自己紹介をしました。3年越しの挨拶ともいえます。
(※後で聞いたのですが、この夫婦は近所付き合いをしないポリシーらしく、Yさんと話すようになったのも偶然だったようです。)
自己紹介をされたので僕も帽子をとって丁寧に対応すると夫婦は安心したのか、僕らの輪に入りお喋りに参加してくれました。
気がつくと僕らは作業着のまま、直ぐ近くに住んでいるというこの夫婦の別荘にお呼ばれすることになりました。
近所付き合いをしないこの夫婦は直ぐ近くに住んでいたというのに、僕はそのことを3年間も知らずに過ごしていました。
裕福であることが随所から伝わるような別荘で、日本にもお金持ちはいるのだと夢を見させてくれるようなお宅でした。
真っ赤な薪ストーブに真空管アンプ、ホームシアターに書斎、大きくて手入れの行き届いた庭にパノラマの景色、室内には世界各国から集めた趣味の良いアンティークの調度品。
出された紅茶はマスカットフレーバーだし、ホワイトチョコレートにはラムレーズンが乗っかってるし、小さなスコーンの中には白蜜が入っていました。初めてって感じの奴です。
僕は真空管アンプからの音をおねだりし、当時マダガスカルを支配していたフランス人が暇つぶしのために遊んでいたという、丸い玉とそれを収める穴の空いた玩具に目を奪われるなどをしていました。
また幾つかの質問を受けたので、それに答えたりしました。
ハイカースト夫婦のお宅をお暇した後の帰りしな、Yさんは言いました。
「洋書だけを扱う本屋さんと友達になったから今度はそちらへ行きましょう。」
Yさんは僕に足りないと思われる社交性の高さを武器に、今後もこの辺りの面白そうな人を紹介してくれるようです。
僕は以前ある人に言われた言葉を思い出していました。
「君は文章で伝えるよりも人前に出て話す方が向いている。人を夢中にさせることが出来る。」
僕の頭の中にある、漠然としたある妄想が現実に近付いているのかもしれないと思えた一日でした。
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