中国製の安物が価格以外に勝っているところ

はてな形のツボ押しを100円ショップで買いました。

肩甲骨の辺りを鳥のクチバシみたいな突起で「ぐうぅ」と押してやると気持ちがよく、身体が軽くなったように感じます。

もう手放せないくらい気に入ったので、小屋の中にいる時は首や肩に引っ掛けて携帯しています。

最近貰ってきた青竹を加工して「青竹踏み」を作ったりもしたので、自覚は薄いですが、身体が凝っていたのかもしれません。

 

僕は身体が凝ると思い出す国があります。それはマッサージ店の沢山ある国、「タイ」です。

タイでは小学生のお小遣いくらい(300円くらい?)でマッサージを受けることが出来ました。

簡易的な椅子の上だったり薄暗い部屋のなかだったり、他のお客さんとぶつかりそうになりながらということもありました。

決して良い環境での施術とは言えませんが、身体のコリを取ることが目的だし、そんなところにこそ異国感を味わうことが出来るのだから、見方を変えれば極上の環境といえるのかもしれません。

楽しかったので毎日のようにマッサージ店をハシゴしたのですが、足ツボだけはくすぐったくて堪りませんでした。

あの頃は今よりもずっと若くて、身体に凝りを感じることは殆どありませんでした。きっとマッサージを受ける必要はなかったのだと思います。

 

ツボ押しがこれだけ気に入るのだったら、プラスチック製の安物ではなく、せめて木製にしておけば良かったと思います。

というのも、プラスチック製品はどれも近い将来ゴミになるような気がしてならないのです。しかも燃やすことが出来ないので捨てるには指定のゴミ袋を買って、週に一回のゴミ回収日に合わせて持っていかなくてはなりません。また100円ショップの製品は、末永く大事にするには耐久性に乏しいと思います。

これは家から出るゴミの大半がプラスチック製品なので、特に目についてしまうのだと思います。

隣町へ行ってスーパーや100円ショップ、ホームセンターなどで買い物でもしようものなら、持ち帰ってしまえば不必要となる手提げのビニール袋や、商品のパッケージ袋、調味料や食品の入っていたトレイやペットボトル、ドレッシングのフタなど、どれも近いうちにゴミ箱へ入るプラスチック製の“ゴミ”なのです。

 

日本人の木目細かいサービスは素晴らしいですが、やり過ぎてしまっては逆効果になることがあります。

今日はAmazonで買ったマウンテンバイクのグリップが届きましたが、これは安かっただけあって中国製品でした。

封筒の中には、日本では探しても見つけることが出来ないほど薄いビニールに、ハンドルグリップとそれを固定するパーツだけが無造作に入っていました。

パッケージが存在しなかっただけではなく、保証書どころか説明書すらなかったのです。

ちょっと変わった構造のグリップだったので組み立て方が分からなかったのですが、Amazonの商品写真を見れば特に問題にはなりませんでした。

日本のパッケージされた商品に慣れているので、今回届いた商品を見た瞬間は戸惑いましたが、組み立て後のゴミの少なさには、非常に満足することが出来ました。

 

“環境を考えて”という志の高さは素晴らしいですが、僕にとっては少し押し付けがましく感じることがあります。

先ずは自分の利益(ゴミの少なさや価格の安さ)を追求した上での選択が、結果的には「環境にも良かった」というくらいでなくては広まらないと思うし、僕にはそれくらいが心地よく感じます。

おしまい。

パーライト(50L):1971円







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